2010-04-06(Tue): 大妻女子大学社会情報学科共通科目「情報社会論」のシラバス

この4月から7月まで、15回の講義を予定している大妻女子大学社会情報学科共通科目「情報社会論」のシラバスが公開されているので、自分のメモとしてもここに掲げておこう。

大妻女子大学 - 社会情報学科共通科目「情報社会論」
http://otsuma.e-jugyo.jp/tama/search/V6400.php

  • 第1回(4/13):インターネットとは何か
    • この授業に関する概説とインターネットに関する基本的な説明を行い、授業の全体計画を伝えます。
  • 第2回(4/20):情報・知識とは何か
    • インターネットに限らず、私たち人類がこれまでどのように情報・知識に接してきたのかを確認します。
  • 第3回(4/27):インターネットの特性(1)
  • 第4回(5/11):インターネットの特性(2)
    • 第3回の内容を踏まえ、検索エンジンでは検索できない情報の種類について学びます。
  • 第5回(5/18):インターネットの特性(3)
    • 検索エンジンに限らず、現在のインターネットで使われている様々な仕組みについて理解を深めます。
  • 第6回(5/25):先端事例の紹介(1)
    • 実際に私たちが使うことが多いインターネットのサービスについて、先端的な事例について具体的に学びます。
  • 第7回(6/1):変わるインターネット(1)
  • 第8回(6/8):変わるインターネット(2)
    • テレビや本・雑誌といったインターネットの登場以前に強い力を持ってきたメディアのインターネットへの対応について述べます。
  • 第9回(6/15):変わり出した社会(1)
    • インターネットの普及を受けて社会がどのように変化しつつあるのか、特に地域に代表されるコミュニティーの変化を学びます。
  • 第10回(6/22):変わり出した社会(2)
    • インターネットの普及を受けての社会の変化について、特に法律や経済の制度がどのように変化していくのかを学びます。
  • 第11回(6/29):変わり出した社会(3)
    • これまで「知識」や「情報」を担ってきた組織や機能、たとえば図書館や出版社がどのように変化していくのかを学びます。
  • 第12回(7/6):先端事例の紹介(2)
    • インターネットの普及を受けて変わりつつある社会的機能について、先端的な事例を具体的に学びます。
  • 第13回(7/13):まとめ(1)
    • これまでの授業を踏まえ、インターネットの普及が「知識」や「情報」をどのように変えつつあるのかを検討します。この回は主に教員の講義を中心とします。
  • 第14回(7/20):まとめ(2)
    • これまでの授業を踏まえ、インターネットの普及が「知識」や「情報」をどのように変えつつあるのかを検討します。この回は主に学生の発表を中心とします。
  • 第15回(7/27):まとめ(3)
    • これまでの授業を踏まえ、インターネットの普及が「知識」や「情報」をどのように変えつつあるのかを検討します。この回は主に教員・学生の討論を中心とします。

「授業のねらい」では、こう書いている。

この講義では、いま私たちがそのただ中にいる「情報社会」について、インターネットを中心に論じます。

日本に住む私たちにとって、もはやインターネットのない生活は考えられないでしょう。それほどに、インターネットは社会の隅々にまで広がり用いられています。そして、インターネットは単に私たちの生活を便利にしているだけではありません。テレビや本・雑誌のようなこれまでのメディアとは比較にならないほど、インターネットは膨大な情報をごく短い期間で生み出しました。もはや、わからないことがあれば、とりあえず検索エンジンで検索することはごく自然です。

しかし、まずは検索エンジンで調べるという習慣は、皆さんの親の世代が皆さんと同じ年の頃、つい20年ほど前には、全然当たり前ではなかったのです。つまり、この20年間ほどの間にインターネットは私たちの生活に広く浸透し、ついには一世代も経たないうちに、私たちの習慣を変えつつあります。
では、このような変化は、私たちの社会や文化にどのような影響を与えているのでしょうか。この講義では、この点、特に私たちの社会における「知識」や「情報」の意味がどのように変わりつつあるのかに焦点をあてます。

なお、この講義では、インターネット企業でウェブプロデューサーを務めてきた教員の経験に基づき、インターネットの基本的な仕組みを概説しつつ、その影響を論じる過程で先端事例の紹介や外部への見学の実施を予定しています。

どれくらいの数の学生が受講するのかわからないが、とにかく最善を尽くしたい。