2010-07-03(Sat): DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムで講演

久々に母校である国際基督教大学ICU)を訪れ、

2010-07-03(Sat):
DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウム
(於・東京都/国際基督教大学
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2010/06/06/5142182

で「デジタル書籍の最新動向から考えるDVD版内村鑑三全集の可能性と課題」と題して講演。

・「デジタル書籍の最新動向から考えるDVD版内村鑑三全集の可能性と課題」
http://www.slideshare.net/arg_editor/uchimura-kanzo20100703

学生時代、政治思想史を学んでいた頃、指導していただいていた教員が内村鑑三の研究にも取り組んでいたので、内村鑑三はまったく未知の人物ではない。とはいえ、開催校の担当として、これまた当時お世話になった先生もいらっしゃり、大いに緊張して臨んだ一日だった。

ISBN:4408108537/:image

講演の中では、間もなく刊行される

・岡本真、仲俣暁生編『ブックビジネス2.0−ウェブ時代の新しい本の生態系』(実業之日本社、2010年、1995円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408108537/arg-22/

の基本的なスタンスに立ち、共編者である仲俣暁生さん、共著者である津田大介さん、橋本大也さん、長尾真さん、野口祐子さん、渡辺智暁さん、金正勲さんに学んだことを盛り込んでみたつもりだ。

シンポジウム全体については、非常に雑駁な感想だが、特定の作家の全集や著作集がこれほど刊行される日本は珍しい存在と聞く。このような出版の歴史がある言語圏において、デジタル化やウェブ化をどう進めていくのか、実は広がりのあるテーマではないか、とその可能性に気づかされた一日だった。當山日出夫さんはじめ、企画者の方々に感謝したい。

・「DVD版内村鑑三全集刊行記念シンポジウムで講演の予定」(編集日誌、2010-06-10)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100614/1276527203