2005-04-12(Tue):

最近サイトやメールマガジンで、「引用の際は連絡してください」「無断引用を禁止します」といった表現をみかけると、その運営者が学術系の機関であれば、引用は著作権法上認められた権利であり、引用を禁止することはできないし、引用にあたって連絡を求めることは、自由きままに表現したり、言及したりするうえで、不必要なプレッシャーを与えることになり好ましくない旨を指摘している。問題点を認識し、改善をはかる機関もあれば、指摘を理解していただけない機関もある。
「引用」という言葉の誤用については、「Copy & Copyright 複写と著作権」を運営する末廣恒夫さんが、かねてから指摘しているのだが、なかなか理解が深まらないようだ。さてさて、どうしたものか。
・Copy & Copyright 複写と著作権(末廣恒夫さん)
http://members.at.infoseek.co.jp/copy_and_copyright/

2005-04-13(Wed):

YOMIURI ON-LINEのインタビューに東京電機大学出版局の植村八潮さんが登場。冷静な視点で「「活字離れ」なんて、起きていない」ことを語っている。植村さんとはかなり以前から一方的に面識があり、一度お会いして話し込んだことがある。出版業界に早々に見切りをつけた私ですが、植村さんのような方が同僚や上司であれば、また違う道があっただろうと思いもする。
・「「活字離れ」なんて、起きていない」
http://www.yomiuri.co.jp/net/interview/20050412in01.htm
・ほんの本の未来(植村八潮さん)
http://yashio.cocolog-nifty.com/

2005-04-15(Fri):

『サイバー生活手帖―ネットの知恵と情報倫理』(矢野直明、日本評論社、1890円)を読了。矢野直明さんが唱える「サイバーリテラシー」のいったんをうかがえる内容。ただ、雑誌掲載コラムを再録した第四部「それにしても何とかならぬか」は、少なくともこの本には余計な内容だと思う。また、一つひとつの注の分量が多いだけに、巻末に注をまとめて掲載するよりは、ページごとに注を掲載してほしかった。
・『サイバー生活手帖―ネットの知恵と情報倫理』(矢野直明、日本評論社、1890円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4535584354/arg-22
・サイバーリテラシー研究所(矢野直明さん)
http://www.cyber-literacy.com/

2005-04-16(Sat):

『きずなをつなぐメディア ネット時代の社会関係資本』(宮田加久子、NTT出版、2940円)を注文。同じ著者の『インターネットの社会心理学社会関係資本の視点から見たインターネットの機能』(宮田加久子、風間書房、17850円)は高額すぎて当然手が出ない。
・『きずなをつなぐメディア ネット時代の社会関係資本』(宮田加久子、NTT出版、2940円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757101589/arg-22
・『インターネットの社会心理学社会関係資本の視点から見たインターネットの機能』(宮田加久子、風間書房、17850円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4759914846/arg-22
・宮田加久子研究室
http://www.meijigakuin.ac.jp/~miyata/