2005-10-12(Wed):
日本学術会議が会員の若返りを図り、体制を一新したことがニュースになっている。日本学術会議は、1949年に設立された日本の科学者の内外に対する代表機関。日本学術会議の新しい体制の在り方に関する懇談会が最終報告書を出すなど、最近は改革の流れがいちじるしい。このような体制の改革や刷新に先行して、学術情報の電子化に関する提案や報告を相次いで出している。「電子媒体学術情報の恒久的な蓄積・保存・利用体制の整備・確立」「我が国英文学術誌による学術情報発信の推進について」「物理系学術誌の将来に向けて:−工学系分野の立場から−」の3本。このような動きがあることは喜ばしいが、電子メディアの学術利用において日本学術会議の存在感は実に乏しい。新たに任命された第20期会員の方々には、電子化への取り組みを期待したい。ただ、顔ぶれをみたところ、個人で学術サイトを運営している方や組織での学術情報の電子化に関わってきた方はほとんどいない。見通しには悲観的になってしまうが、まずは外部の声に耳を傾けるところから始めてほしい。
・日本学術会議会長コメント(2005-09-15)
http://www.scj.go.jp/ja/info/comment/050915.html
・日本学術会議の改革について
http://www.scj.go.jp/ja/scj/arikata/
・日本学術会議の新しい体制の在り方に関する懇談会
http://www.scj.go.jp/ja/scj/kondan/
・第20期会員一覧
http://www.scj.go.jp/ja/info/member/
・日本学術会議
http://www.scj.go.jp/