国立国会図書館、レファレンス協同データベースを公開

国立国会図書館がレファレンス協同データベースを公開した(2005-12-15)。レファレンス協同データベースは、公共図書館大学図書館専門図書館が持つレファレンス事例を共通のフォーマットでデータベースにしたもので、図書館での実際の業務に基づいた相談事例を調べられる。また各図書館が独自にまとめた調べ方マニュアルや各館の特別コレクションの情報もデータベース化されており、図書館における調べ物の拠点の一つになる可能性を秘めている。なお、この協同事業に参加している図書館は390館。公開時点でのデータ登録数は、レファレンス事例約8000件、調べ方マニュアル約200件、特別コレクション約100件となっている。2005年から本格的に開始された事業だが、実際には2002年から試行段階にあった息の長い事業がついに一般に日の目をみるようになった。関係者の方々のこれまでの苦労をねぎらいたい。
だが、一般の利用者向けのサービスとしては、データベースのインターフェースや使い勝手に改善の余地が多く、早めの対応を期待したい。特に次々とブラウザーの新規ウインドウが開いてしまうリンクの設定方法やデータ中に外部サイトのURLが記載されているにも関わらず、そこがリンクになっていない点は、早く改善してほしい。

・レファレンス協同データベース
http://crd.ndl.go.jp/
レファレンス協同データベース事業
http://www.ndl.go.jp/jp/library/collabo-ref.html
レファレンス協同データベース事業(参加館用サイト)
http://crd.ndl.go.jp/jp/library/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/