2006-11-09(Thu): ビジョンやミッションを謳うこと −産業技術総合研究所(産総研)を訪れて

別件で産業技術総合研究所産総研)の東京本部秋葉原サイト(秋葉原ダイビル内)を訪れたのだが、帰りがけに「憲章 −社会の中で、社会のために」と題した小冊子をいただいた。産業技術総合研究所産総研)の研究者や職員が共有するという行動理念が、

  1. 社会動向の把握
  2. 知識と技術の創出
  3. 成果の還元
  4. 責任ある行動

の4点に渡ってまとめられている。これは非常に素晴らしい。産業技術総合研究所産総研)のサイトでも、トップページの左側にある「産総研について」をクリックすると、「理事長挨拶」の下に「憲章:「社会の中で、社会のために」」というリンクがあり、そこで公開されている。

・「憲章 −社会の中で、社会のために」
http://www.aist.go.jp/aist_j/information/charter/charter.html

だが、せっかくの憲章だけにサイト上で探しにくいのはもったいない。産業技術総合研究所産総研)のサイトのトップページにもっとわかりやすく4つの行動理念を記載するとよいのではないだろうか。もっとも、ビジョンやミッションをサイト上でわかりやすく表示しているところは少ない。優れた事例としてどこが挙げられるだろう?
ところで、産業技術総合研究所と言葉にするときいつも思うのだが、産業技術総合研究所の略称としては日本語の「産総研」と、英語の「AIST」(National Institute of Advanced Industrial Science and Technologyの略)のどちらがよいのだろうか。国内では「産総研」、国外では「AIST」という使い分けがあるのだろうか。だが、略称は親しみとともに呼び習わされる愛称ともなるだけに、どちらかに統一したほうがよいのではないか。ちなみに産業技術総合研究所のサイト(日本語版)では、ほぼ一貫して「産総研」が使われている。ただし、ロゴやドメインには「AIST」が使われている。ウェブでのブランディングとしては好ましくない状態だ。思い切った統一を図れないだろうか。

産業技術総合研究所産総研
http://www.aist.go.jp/