2006-12-03(Sun): シンポジウム「21世紀のリベラルアーツ 日本からの発信」

来週ある催しの紹介。

2006-12-09(Sat):
シンポジウム「21世紀のリベラルアーツ 日本からの発信」
(於・東京都/国際基督教大学
http://www.icu.ac.jp/ar/061209.html

ちなみに国際基督教大学ICU)は私の母校ではあるが、ICUの看板であるリベラルアーツには私自身はそれほど肯定的ではない。とはいえ、否定的というわけでもない。ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)のような学問分野を問わない活動を支えているのは、確かにICUで培った基礎体力のようなものだろう。リベラルアーツによってアカデミックな姿勢と思考とスキルを身につけることは可能だろうし、意味のあることとは思う。だが、そこで手放しの賞賛にもならない……。

ちなみに、国際基督教大学ICU)では1953年の創立以来実に半世紀続いてきた学科制度を廃止する改革を予定している。

国際基督教大学 - 教養学部改革について
http://www.icu.ac.jp/ar/

こういった改革に取り組むこと自体は悪いことではない。だがその前に、過去半世紀に国際基督教大学ICU)で学んだ数万人の元学生のその後を追跡調査してみるといった取り組みは行われているのだろうか。たかだが50年、たかだが数万人である。元学生がその後の人生のなかでリベラルアーツから何を受け取ったのか、リベラルアーツにどのような意味を見い出したのか、を知ることから改革を始めてほしかった。国際基督教大学ICU)のリベラルアーツには、こういった重厚さが欠けている。