2006-12-07(Thu): 政治の一貫性 −前知事のウェブ発信の削除と保存(5)
これまで4回に渡って伝えてきた前知事時代のサイトの削除問題だが、事の発端となった長野県で11月24日(金)に開かれた知事会見でさらに質問が出ている。
県のホーム-ページ全体を見ますと、一体どこにそれが載っているのかというのが分からない状態です(略)
私ども県民にとりまして、県のホームページというのは唯一と言えるほど情報を得る手段の場になっております。そ ういうことを考えますと、このような理由でこの項目、何項目かを削除し、こういった理由でここのところは載せるということを、県のホームページのところで見やすい場所にそういうことを明らかにしていただきたいと思います。
・長野県 - 知事会見(2006-11-24)
http://www.pref.nagano.jp/hisyo/press/20061124.htm#5
といった質問者の意見はごくごく当たり前の感覚だと思う。
長野県の村井仁知事には、ぜひ真剣に対応してほしい。
ところで、知事という役職ではなく政治家という立場で開設したサイトの扱いで、優れた例を2つ紹介しておこう。
・野田聖子さん
http://www.noda-seiko.gr.jp/
・野田聖子さんの過去のサイト
http://www.noda-seiko.gr.jp/old_data/
・安倍晋三さん
http://tokyo.s-abe.or.jp/
・安倍晋三さんの過去のサイト
http://tokyo.s-abe.or.jp/index2.htm
2人とも、現在のサイトから過去のサイトにクリック一回で移動できるようにしている。過去の発言に対する責任や一貫性が求められる政治家としてはこれもまた当然のこととは思うが、その当然のことをできている政治家が少ないだけに貴重なケース。ちなみに安倍首相は日本の首相として初めて個人としてのサイトを持っている首相なのだ。
2006-11-23(Thu)の編集日誌「政治の一貫性 −前知事のウェブ発信の削除と保存(4)」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061125/1164424030
・2006-11-07(Tue)の編集日誌「政治の一貫性 −前知事のウェブ発信の削除と保存(3)」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061108/1162921614
・2006-10-16(Mon)の編集日誌「政治の一貫性 −前知事のウェブ発信の削除と保存(2)」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061019/1161188813
・2006-10-09(Mon)の編集日誌「政治の一貫性 −前知事のウェブ発信の削除と保存」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061011/1160503807