コアリッションセンター機能体、UCEE研究者データベースを公開(2006-10-27)
8大学工学系研究科長懇談会によるコアリッションセンター機能体が「求人情報・論文情報を統合したアカデミックSNS」を謳うUCEE研究者データベースを公開した(2006-10-27)。UCEEは設置母体であるコアリッションセンター機能体の英語名称である The Central Office of the University Coalition on Engineering Educationの頭文字に由来するようだ。産学連携のためのシーズ発見を目的とした研究者データベースにSNSの機能が付加されているようだが、大学院生としての登録資格がないので、これ以上の詳細はわからない。ただ、一点気になるのが、まだ「案」と表示されてはいるが、「研究者データベース利用規約」に次の1条があることだ。
(データ提供者の新規登録申請時の指導教員、上長等への連絡)
第9条 研究者DBシステムは、データ提供者の新規登録申請の際に、データ提供者が申請したE-mailデータに基づいて、指導教員、上長等のデータ提供者が所属する組織の直属の長に対して、データ提供者登録の申請があったことを知らせるE-mailを送信する。
http://ucee.jp/codb2/index.php?mode=static&act=page&page=termsofuse
このUCEE研究者データベースは、はっきりいえば博士課程の大学院生に民間企業への就職を斡旋する試みだと思うが、指導教員の意に反して就職を志望する大学院生の場合、第9条が定めるような手続きをとられると非常につらいことにならないだろうか。やや不安が残る。
・UCEE
http://www.ucee.jp/
・8大学工学系研究科長懇談会コアリッションセンター機能体
http://www.engnet.titech.ac.jp/