国立国会図書館、新編靖国神社問題資料集を公開

国立国会図書館が新編靖国神社問題資料集を公開した(2007-04-18)。同館の調査及び立法考査局が調査・収集した808点の資料を収めている。収録された主な資料として、

  1. 靖国神社所蔵文書「靖国神社合祀者資格審査方針綴」
  2. 厚生労働省所蔵「戦没者身分等調査に関する都道府県あて文書」
  3. ウッダード文書(靖国神社に関するGHQの調査報告)
  4. 「閣僚の靖国神社参拝問題に関する懇談会(1984年〜1985年)」関係資料
  5. 環境省所蔵「千鳥ヶ淵戦没者墓苑建設の経緯」

が挙げられている。この資料集は基本的には国会での審議のために作成されたものだが、靖国問題への社会的な関心の高まりもあり、一般にも公開されたようだ。国立国会図書館という名称が示すように、国立国会図書館国立図書館としての顔と、議会図書館としての顔と、2つの顔を持っている。しかし、名称の割には一般の市民に議会図書館としての役割を意識されることは少ないだろう。今回のように、国会向けに作成した資料を一般公開したり、国会議員の求めに応じて行った調査の実績を発信していくことは、国立国会図書館の重要なPRになるはずだ。事の大小を問わず、今後も議会図書館としての活動成果を積極的に公開していってほしい。

・新編靖国神社問題資料集
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/document2007.html
・「『新編靖国神社問題資料集』を掲載しました」(国立国会図書館、2007-04-18)
http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#070418_01
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/