国立大学協会、機関リポジトリを利用した研究論文集を公開(2008-03-19)

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国立大学協会九州地区支部九州地区国立大学間の連携に係る企画委員会リポジトリ部会・編集委員会が九州地区の国立大学が設置する機関リポジトリを利用した研究論文集を公開した(2008-03-19)。

・研究論文集−教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集
http://wwwsoc.nii.ac.jp/ecrk/
国立大学協会
http://www.kokudaikyo.gr.jp/

機関リポジトリを有する以下の11大学が参加し、

  1. 福岡教育大学
  2. 九州工業大学
  3. 九州大学
  4. 佐賀大学
  5. 長崎大学
  6. 熊本大学
  7. 大分大学
  8. 宮崎大学
  9. 鹿児島大学
  10. 鹿屋体育大学
  11. 琉球大学

各大学の機関リポジトリに収められた研究成果にリンクする形式で論文集をつくりあげている。この論文集は基本的に教育系・文系の研究成果を対象としており、査読を通った論文は各大学の機関リポジトリに収められる。この方式は機関リポジトリの活用促進としてだけでなく、新たな出版システムとしても注目されるだろう。逆に優れた研究成果を収めていくことで媒体としての価値を高めていけるかという課題も残る。厳格な査読体制を敷き、投稿論文の品質を高めていけるか、その点も注目される。その際、たとえば

・「産業技術総合研究所、「Synthesiology(シンセシオロジー)−構成学」を創刊、全文を公開」(新着・新発見リソース、2008-01-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080127/1201423157

で紹介したような査読プロセスをすべて公開するという方法が効果的かもしれない。