2008-05-16(Fri): 日本出版学会特別シンポジウム「デジタル時代の図書館と出版」のレポート

2008-04-26(Sat):
日本出版学会特別シンポジウム「デジタル時代の図書館と出版」
(於・東京都/日本大学法学部三崎町校舎本館)
http://www.shuppan.jp/event/event08S.html

について、livedoorニュースに「デジタル化の衝撃−日本の出版システムは生き残れるか」というレポートが掲載されている。記者は神宮司信也さん。

・「(1)知識の流通に関わる2つのルート」(livedoorニュース2008-05-01
http://news.livedoor.com/article/detail/3621583/
・「(2)デジタル化は雑誌を痛撃し、日本の出版システムを揺るがしている」(livedoorニュース、2008-05-02)
http://news.livedoor.com/article/detail/3623065/
・「(3)多様化と再定義」(livedoorニュース、2008-05-03)
http://news.livedoor.com/article/detail/3624684/
・「(4)「紙かデジタルか」ではなく」(livedoorニュース、2008-05-04)
http://news.livedoor.com/article/detail/3625329/

出版業界は要するに、

デジタル化は「販売」「著者」「編集者」「読書」の再定義を私たちに迫っている。本の売り上げの減少を嘆いているばかりでなく、出版業界はこのことにこそ思いをはせるべきだろう。

・「(3)多様化と再定義」(livedoorニュース、2008-05-03)
http://news.livedoor.com/article/detail/3624684/

に尽きる。特に重要なのは、「本の売り上げの減少を嘆いているばかりでなく」だ。業界外への犯人探しを禁句にして、自らを省みることができなければ、どうあっても未来はない。ただ、正直なところ、出版業界が生き残れるとすれば、ウェブの存在をなかば当然とする30代、ほぼ当然とする20代がいまこの時点で責任と権限を与えられない限り、変革が起きる余地はないように思う。