2008-05-18(Sun): 大学の広報を考えるクローズドミーティング&懇親会−長神風二さん、内田麻理香さん、横山広美さんを迎えて

昨日、大学の広報を考えるクローズドミーティングで、東北大学脳科学グローバルCOEに着任した長神風二さん、東京大学工学部広報室の内田麻理香さん、東京大学理学部広報専任准教授の横山広美さんにお目にかかった。

長神風二さんは、以前は科学技術振興機構JST)に在籍しており、「科学と社会をつなぐ広場(アゴラ)」を掲げて、

サイエンスアゴラ
http://scienceportal.jp/scienceagora/

をプロデュースした方。第1回のサイエンスアゴラ2006では、私も「研究のより良いウェブ情報発信に向けて」と題したワークショップをオーガナイズさせていただいた。

・「サイエンスアゴラ2006にてワークショップ「研究のより良いウェブ情報発信に向けて」を開催」(編集日誌、2006-11-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20061129/1164762224

内田麻理香さんは、

・カソウケン(家庭科学総合研究所)
http://www.kasoken.com/

でつとに知られた存在だが、

T lounge blog 東京大学工学部広報室
http://d.hatena.ne.jp/ut-tlounge/

で伝えられているように、東京大学工学部の広報担当としても活動している。ちなみにT lounge blog 東京大学工学部広報室の公開を伝えた

・「内田麻理香さん、T lounge blog 東京大学工学部広報室を公開」(新着・新発見リソース、2007-07-28)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070728/1185605278

は、2007年の記事の中ではアクセス数が断トツのNo.1。

・「2007:記事アクセスランキング」
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080101/1199194460

その理由は、

・「アクセス急増の原因」(編集日誌、2007-09-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070907/1189096929

に記している。

横山広美さんは、

・「最近のニュースから」(編集日誌、2007-04-14)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070416/1176652195

からで紹介しているが、これまでなかなか接点がなく、ようやくお目にかかれた次第。

横山広美さん
http://www.hiromiyokoyama.com/

クローズドミーティングだったので、詳細を書くことは控えるが、幾つか自分の感想を記しておこう。

一つはあらためて大学や研究機関の広報とは何だろうか?という非常に根本的なことを考えさせられたということ。ブランディングを図る際のターゲットをどこに定めるのか? そもそも広報に限らず、ブランディングマーケティング、プロモーションといった行為は、日本で職種として成立しているのか? サイエンスコミュニケーションにおけるWin-Winの関係はどのようなものなのか? とつくづく考えてしまった。

・「科学技術広報研究会の設立」(編集日誌、2008-01-03)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080106/1199549907

で少し記しているが、ウェブでの広報・発信に限っても思うことが多い。最近、自分の活動は図書館・情報系に寄りがちだが、もう少し領域を広げて関わりを増やしていこうと思う。

そういえば、多少の問題意識をもって始めた

・学術系メルマガML
http://groups.yahoo.co.jp/group/ml_amm/

は休眠停止状態だ……。

以下は自分のためのメモ。

Research Administration And Management

・Elliott C., Ph.D. Kulakowski・Lynne U. Chronister著『Research Administraton and Management』(Jones & Bartlett Pub、2006年、15024円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/076373277X/arg-22/

・田柳恵美子「研究組織のサイエンス・コミュニケーション−政府系研究機関 情報系研究部門の事例研究」
http://hdl.handle.net/10119/4403

を読むこと。

ところで、懇親会で

・いきいき研究室増産プロジェクト
http://ikiiki-lab.org/wiki/

の代表をしている岡本絵莉さんにお目にかかったのだが、共通の知人がいることを知った。世界の狭さを実感しつつ、人と人とのつながりのおもしろさをあらためて感じた。岡本絵莉さんの活動と研究については、

・「【今年の研究計画】“いきいき”した大学研究室環境のデザインに関する実践研究」(ylab 山内研究室::Blog、2008-04-10)
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2008/04/post_82.html

に詳しい。

そういえば、いまさらだが、山内祐平さんの研究室ブログ「ylab 山内研究室::Blog」で以下のように紹介していただいている。記事を書いてくださった森玲奈さんに感謝。

・「【研究に役立つウェブサイト】ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)」(ylab 山内研究室::Blog、2008-02-23)
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2008/02/academic_resource_guide_arg.html

閑話休題

ともあれ、終始刺激に満ちた会であった。事務局のみなさまと、会場を提供いただいた株式会社フューチャーラボラトリの橋本昌隆さんに感謝したい。

・株式会社フューチャーラボラトリ
http://www.futurelaboratory.jp/

・「大学の広報を考えるクローズドミーティング」(KASOKEN satellite、2008-05-18)
http://d.hatena.ne.jp/kasoken/20080518#p1
・「KASOKENさんを囲んで大学の広報を考える(5/17)」(Science and Communication、2008-05-17)
http://sciencecommunication.blog.so-net.ne.jp/2008-05-17-3
・「大学の広報を考えるクローズドミーティング」(橋本昌隆 株式会社フューチャーラボラトリ、2008-05-17)
http://blogs.yahoo.co.jp/masataka_hashimoto/53279377.html