国立国会図書館国際子ども図書館、絵本ギャラリーで「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」を公開(2008-05-05)

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国立国会図書館国際子ども図書館が絵本ギャラリーで「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」を公開した(2008-05-05)。

・「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」
http://www.kodomo.go.jp/gallery/american/
・絵本ギャラリー
http://www.kodomo.go.jp/gallery/
国際子ども図書館
http://www.kodomo.go.jp/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
・平成20年4月25日 こどもの日に絵本ギャラリー「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」提供開始(付・プレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#080425_01

新たな展示「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」では、19世紀末から20世紀初頭にかけてのアメリカの絵本11冊が公開されている。11冊の内訳は以下の通り。

  1. 『聖ニコラスがやってきた』(1976年、1864年初版)
  2. 『ヤンキードゥードル 昔の歌1775』(1881年
  3. ロビンフッドのゆかいな冒険』(1883年)
  4. 『白日のもとで』(1902年、1898年初版)
  5. オズの魔法使い』(1900年)
  6. 『テンスローと三匹のくま』(1903年
  7. ノアの箱舟のおはなし』(1905年)
  8. 『子どもの詩の園』(1905年)
  9. 『小さなマザーグース』(1918年、1912年初版)
  10. 『鉄道の本 ボブとベティ、鉄道の夏休み』(1913年)
  11. マザーグース』(1915年)

国立国会図書館国際子ども図書館はここ数年、5月5日の子どもの日にあわせてコンテンツ追加を行っており、そのスタイルがすっかり定着してきた感がある。粋な計らいであると同時に、メディアの関心を集めやすく賢い広報戦略をとっている。

・「国立国会図書館国際子ども図書館、絵本ギャラリーで「モダニズムの絵本 日常の中の芸術」を公開」(新着・新発見リソース、2007-05-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070507/1178469099
・「国立国会図書館国際子ども図書館、絵本ギャラリーに資料を追加」(新着・新発見リソース、2006-05-05
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060505/1146799424

しかし、広報戦略という点で一つだけ苦言したい。同館のプレスリリース関係資料では、公開したコンテンツについて、

19世紀末から20世紀初頭にかけて子どもたちを夢中にさせた、西部開拓などのアメリカならではのテーマを題材とした絵本や挿絵本、伝承詩をもとにした絵本など11冊を紹介しています。

・平成20年4月25日 こどもの日に絵本ギャラリー「アメリカの絵本 黄金期への幕開け」提供開始(付・プレスリリース)
http://www.ndl.go.jp/jp/information/news.html#080425_01

と記している。だが、この文章からは具体的なイメージが湧きにくい。上に掲げたように、11冊の書名をすべて列挙したほうが、公開されたコンテンツに親近感を持たれやすく、紹介されやすくなるはずだ。PDF版の詳細なプレスリリースでは、

アメリカの絵本 黄金期への幕開け】は、19世紀末から20世紀初頭にかけて子どもたちを夢中にさせた、西部開拓などのアメリカならではのテーマを題材とした絵本や挿絵本、伝承詩をもとにした絵本など11冊(*)を紹介しています。
(*)『オズの魔法使い』、『マザーグース』など(別紙参照)

・「こどもの日に、絵本ギャラリー「アメリカの絵本 黄金期の幕開け」提供開始」【PDF】
http://www.ndl.go.jp/jp/information/pdf/pr_080425.pdf

と一部の書名は挙げ、7冊分の表紙を紹介しているが、11冊すべてではない。このため、たとえば、この記事のように全11冊の書名を紹介しようという場合には、紹介する側が一冊ずつ書名を入力しなくてはいけない。紹介者側のこのような一手間を省くことが、1回でも多くの紹介につながると考え、工夫してほしい。