2008-10-26(Sun): 「研究紀要」を正面から論じた研究はあるのか

知り合いの方から質問され、自分でもはたと考え込んでしまったのだが、研究紀要そのもの、あるいは研究紀要に収められた論文の動態についての「研究」というものが日本で行われているだろうか。一つ思い浮かんだのは、

・土屋俊「二股に分かれた長い尻尾:NACSIS−ILLにみる日本の学術と機関リポジトリ」【PDF】
http://cogsci.l.chiba-u.ac.jp/~tutiya/Talks/020807drf_waseda.pdf

だ。これは、

・第2回DRFワークショップ「機関リポジトリをデザインする−設計とコンテンツ」(於・早稲田大学2007-02-08〜2007-02-09)
http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF2

で発表されたもので、統計による分析結果が衝撃的なのだが、後半部でそもそも研究紀要とは何かという議論が展開されている。

・Syun Tutiya's Talks (1999-2007)
http://cogsci.l.chiba-u.ac.jp/~tutiya/Talks/

他にも図書館や機関リポジトリ、電子化という観点からの研究紀要論は散見されるのだが、研究紀要そのものを対象とし、研究紀要を正面から論じた研究が見当たらない。ご存知の文献があれば、ぜひご教示いただけないだろうか。