2010-09-08(Wed): Gov 2.0 Summit Day2−「永久革命としての民主主義」を思う


2010-09-07(Tue)〜2010-09-08(Wed):
Gov 2.0 Summit
(於・アメリカ/ワシントン)
http://www.gov2summit.com/gov2010

の2日目にして最終日。

今日は、

  • Empowering Citizens
  • Engagement

がメイントピックだった。

これまた力尽きて、まだレポートを書けていないのだが、終了後の感動の中でTwitterに記した思いを引いておこう。

@_nat @shingoym 政治学の古典にトクヴィルの『アメリカの民主制』という本があるのですが(ご存知と思いますが念のため)、2日間でつくづく、この本を思い出しました。アメリカはやはり民主主義の最善の実験場なのかなあ。 #g2s
http://twitter.com/arg/status/23955284075

トクヴィルの思想は福澤諭吉が日本に紹介し、丸山眞男らに受け継がれ、 「永久革命としての民主主義」という思想に結実していったことを思うと、アメリカを特別とは思いたくはないが、それでも数々の差を実感する。 #g2s
http://twitter.com/arg/status/23955433009

今回のサミットを通じて言えば、まず真顔で民主主義とは何か、Governmentとは何かが熱く語られるし、同時に付随して民主主義教育、政治教育の大切さが、(おそらく多くの日本人からしたら)臆面もなく語られる。この彼我の差は大きい。 #g2s
http://twitter.com/arg/status/23955532782

Government as a Platformの"Platform"は、まさに独立戦争によって独立を勝ち得た諸州が独立を保つための仕組みとして、連邦政府という"Platform"を創り上げたという意識の上にあるのだろうなあ。 #g2s
http://twitter.com/arg/status/23955879876

なお、上でふれているトクヴィルの『アメリカの民主制』は、最近、岩波文庫から新訳が出ている。

・『アメリカのデモクラシー』第1巻(上)(岩波書店、2005年、945円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003400925/arg-22/
・『アメリカのデモクラシー』第1巻(下)(岩波書店、2005年、987円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003400933/arg-22/
・『アメリカのデモクラシー』第2巻(上)(岩波書店、2008年、783円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003400941/arg-22/
・『アメリカのデモクラシー』第2巻(下)(岩波書店、2008年、798円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/400340095X/arg-22/

アメリカのデモクラシー (第1巻上) (岩波文庫) アメリカのデモクラシー〈第1巻(下)〉 (岩波文庫) アメリカのデモクラシー〈第2巻(上)〉 (岩波文庫) アメリカのデモクラシー〈第2巻(下)〉 (岩波文庫)

なお、今回のGov 2.0 Summitについては、帰国後の9月14日(火)に、

電子情報技術産業協会 知識情報処理技術専門委員会
http://home.jeita.or.jp/is/committee/tech-std/knowledge/

で少し話す予定だ。