2010-09-27(Mon): 「10月3日(日)午後開催、『ヨコハマ ブックブク クラブ』−横浜ブッククラウド構想を語る夕べ視聴参加のお誘い」

次の日曜日の10月3日(日)の15時から17時にかけて、横浜市で「『ヨコハマブックブク クラブ』横浜ブッククラウド構想を語る夕べ」を開催します。

これは、私が理事を務めるNPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ内に図書館的機能を設けようという企画のブレインストーミングから派生的に生まれた、ブレインストーミングとプラン策定のための催しです。

あいにく会場が狭いため、会場そのものは公開としませんが、USTREAMTwitterを活用して、むしろ会場の制約にとらわれず、日本中・世界中からご参加いただける催しとします。ぜひ、USTREAMでご視聴いただき、Twitterで自由なアイデアをご披露ください。Twitterハッシュタグは #lablib です。

 Twitterでの最近の「#lablib」 - イベント準備の連絡をTwitterで実施中

        http://twitter.com/#search?q=%23lablib


 「『ヨコハマブックブク クラブ』横浜ブッククラウド構想を語る夕べ」

         日時:2010年10月3日(日)15時〜17時
         場所:横浜市内・某所(当日まで非公開)
         中継:http://ustre.am/hE1n

               <参加者>

     原聡子(図書館“かわいい”はつくれるプロジェクト)
          http://libkawaii.jugem.jp/

     岩崎史絵(ブックコンシェルジュ・アソシエーション)
             http://b-c-a.jp/

     柳明生(ブックコンシェルジュ・アソシエーション)
             http://b-c-a.jp/

     杉浦裕樹(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
       http://twitter.com/HirokiSugiura

     宮島真希子(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
       http://twitter.com/hopetrue

     齊藤真菜(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
       http://twitter.com/nyaanenet

     岡本真(アカデミック・リソース・ガイド)
        http://d.hatena.ne.jp/arg/

             +α and You

当日はアイデアの範囲を横浜コミュニティデザイン・ラボが企画しているNPO内図書館に限りません。私たちの世界にどのような情報・知識の環境をつくりあげていくのか、幅広い視点でアイデアを発掘していきたいと思います。

また、終了後は、

・横浜赤レンガ オクトーバーフェスト2010
http://www.yokohama-akarenga.jp/oktoberfest2010/

にて懇親会を実施します。ご参加いただける方は会場である横浜赤レンガ倉庫までお越しください。

なお、以下に私が8月に数日だけ設置された横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館のオープンに際して寄せた文章を再録しておきます(オフィス移転に伴い、図書館は現在休館中です)。

      「プライベートでパブリックな図書館へようこそ」

         岡本真(NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボ理事、
               アカデミック・リソース・ガイド株式会社)

NPO法人横浜コミュニティデザイン・ラボでは、BankArt Studio NYK3階に構えるメインオフィスに図書館を設置しました。とはいえ、図書館と言っても、まだまだ本棚が2本あるだけのこじんまりとしたものです。置かれている本も、元々、横浜コミュニティデザイン・ラボにあった本に、私が個人蔵書から寄贈した本を足し、約500冊からのスタートです。当たり前ですが、図書館の専任スタッフがいるわけでもなく、齊藤真菜さんをはじめ、スタッフ有志での小さな船出です。

しかし、「人間にとっては小さな一歩だが人類にとっては偉大な一歩だ」という名言にならって言えば、「横浜コミュニティデザイン・ラボにとっては小さな一歩だがNPOにとっては偉大な一歩だ」と言えるのではないかと思います。

なぜでしょうか?

これまでNPOが運営する図書館というものは存在してきました。NPO公共図書館の運営を担うケースも増えています。しかし、横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館の場合、まず、

1. まちづくりに関する調査・研究・コンサルティング事業
2. コミュニティビジネスの研究及び開発に関する事業
3. 産官学民横断型のコミュニティ・プラットフォームの組織整備
4. 市民メディア、ソーシャルメディアに関する調査・研究・実践
5. まちづくりに関するセミナー・イベントなどの事業
6. まちづくりに関連するWebやメールマガジン等の企画・制作・運営
7. 地域情報化の推進

というNPOとしての活動内容が先にあり、これらの活動を支援するために図書館が置かれています。つまり、図書館そのものが目的ではなく、図書館は手段として設置され、存在しているわけです。そして、役所のようなパブリックな組織が運営するのとは異なり、互いを信じて集まった仲間たちが運営するNPOというプライベートな組織が運営する図書館です。しかし、この図書館は会員はもとより誰にでも開かれているパブリックな図書館です。このようなNPOの図書館的機能はまだ日本ではあまり前例のない取り組みと言えるでしょう。

新しい取り組みであるだけに、果たして無事、横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館が離陸するのか、その見通しははっきりとはしていません。資料を質量両面で充実させていかなくてはいけませんし、会員の方々の使いやすさと貴重な資産の維持とを両立させる運用の仕組みも編み出していかなくてはいけません。さらに言えば、本や雑誌だけではなく、横浜での活動の中で官庁や企業から頂戴する冊子類や、ウェブに存在する情報や知識にも収集対象を広げていかなくてはいけないでしょう。課題山積です。

しかし、ここは横浜、開港都市です。常に新しい事物が真っ先に生まれ出た街です。試行錯誤の末に、NPOが自らを知的に助ける仕組みとしてのNPO内図書館という一つの事業モデルがきっと育っていくことと信じています。その実現のために、会員の方々はもとより、横浜に何らかの関わりや関心をお持ちの方々のご協力を心からお願いしつつ、横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館から最初のメッセージを届けたいと思います。

     「プライベートでパブリックな図書館へようこそ」。

・これからの知識・情報のかたちを考えるための10冊
http://calil.jp/recipe/2995745

以下もご参照ください。

・「横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館の館長に就任」
(編集日誌、2010-07-30)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100802/1280745710
・「横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館の再開に向けて打ち合わせ」
(編集日誌、2010-08-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100830/1283169631
・「横浜コミュニティデザイン・ラボ図書館の再開に向けて打ち合わせ(2)」
(編集日誌、2010-09-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20100927/1285520689

また、この企画にご関心をお持ちの方は、

・呼びかけ「『ラボ図書館』裏側へのお誘い」(齊藤真菜)
http://archive.mag2.com/0000005669/20100830214037000.html

もぜひお読みください。