2006-12-25(Mon): OPACの愛称

京都大学図書館機構がOPACの愛称を募集している。もちろん、こういう試みを否定するわけではないのだが、OPACには愛称というものがなじまないのではないか、と危惧してしまう。OPACという言葉自体が蔵書検索の略語のような使われ方をしている以上、このうえ愛称があっても定着しないのではないだろうか。実際、早稲田大学のWINEや慶應義塾大学のKOSMOSは浸透しているだろうか?

・「新OPACの愛称を募集中!」(京都大学図書館機構、2006-12-11)
http://www.kulib.kyoto-u.ac.jp/modules/news/article.php?storyid=126
・WINE(早稲田大学
http://wine.wul.waseda.ac.jp/
・KOSMOS II OPAC慶應義塾大学
http://catalog.lib.keio.ac.jp/

2006-12-24(Sun): ICADL2006レポートなど

以下メモとして。

・「遅れる司法のIT化、諸外国と比べ見劣り」(ITpro、2006-09-11
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20060817/245798/
・「ICADL2006 − 京都のデジタルアーカイブ −長尾真教授講演」(MYCOMジャーナル、2006-12-18)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/12/18/icadl1/
・「ICADL2006 − アウラリー: フォークソノミー的「成長するメタデータ」」(MYCOMジャーナル、2006-12-19)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/12/19/icadl1/
・「ICADL2006 − 雑誌データベースを5年で構築!? GeNiiスタート中」(MYCOMジャーナル、2006-12-23)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/12/23/icadl1/
・「オープンソースのオンライン図書館Internet Archiveに100万ドルの活動資金」(CNET Japan2006-12-21
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20339705,00.htm
・「Nature誌、Wikipedia的試みを断念」(ITmedia News、2006-12-21
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/21/news027.html
・「Internet Archive、10万冊のデジタル化達成」(ITmedia News、2006-12-22)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0612/22/news020.html

MYCOMジャーナルのICADL2006レポートがすごい。筆者は「記憶する住宅」で有名な美崎薫さん。

・「記憶する住宅 〜ITリフォームから電脳住宅へ〜」(MYCOMジャーナル、2003-07-29)
http://journal.mycom.co.jp/special/2003/ithouse/

2006-12-23(Sat): サイトマップの位置

上越教育大学附属図書館のサイトをみて、「なるほど!」と思わず膝を打ちたくなった。トップページに注目を。

ようこそ、図書館ホームページへ ⇒ サイトマップ

ページの上部にある歓迎メッセージの右にいきなり「サイトマップ」へのリンクがある。通常、サイトマップというとページ上下の端に置くのが一般的だが、この配置は斬新だ。そして斬新だが便利だ。

上越教育大学附属図書館
http://www.lib.juen.ac.jp/

2006-12-22(Fri): 公共図書館と企業のコラボレーション

すでに一月前の話だが、埼玉県立図書館が復刊ドットコムと連携して始めた巡回展「復刊が望まれている名著たち」は、すばらしい企画だ。念のため記しておくと、復刊ドットコムは絶版、品切れの本に対する復刊要望を集め、出版社や著者に対して復刊の働きかけを行う企業。今回の企画展では、復刊ドットコムに100票以上の復刊要望が寄せられた本のうち、埼玉県立図書館が所蔵する本を展示したという。公共という枠に自らとらわれてしまい、何もできない図書館もあるなか、実に意欲的な試みだ。実現にこぎつけた関係者の努力に敬意を表したい。
さて、今回はこの展示の開催で十分な成果と思うが、せっかくのコラボレーションである。連携をより意味のあるものとするためには、埼玉県立図書館の蔵書検索(OPAC)から復刊ドットコムにリンクを設けることが必要だろう。絶版本の書誌情報から復刊ドットコムに要望を出すというリンクをぜひつけてほしい。ハードルは高いだろうが、そうすることが図書館を起点に知りたいことの答えを探し求める人々のニーズを満たすはずだ。

・巡回展「復刊が望まれている名著たち」
http://www.lib.pref.saitama.jp/stplib_doc/fukkan/fukkan.html
・埼玉県立図書館
http://www.lib.pref.saitama.jp/
復刊ドットコム蔵書フェア(復刊ドットコムblog、2006-11-08)
http://blog.book-ing.co.jp/message/2006/11/post_d96e.html
・図書館と復刊ドットコムのコラボ(Copy & Copyright Diary、2006-11-07
http://d.hatena.ne.jp/copyright/20061107