2005-10-08(Sat):

統合から1週間が経った富山大学日本原子力研究開発機構三菱UFJフィナンシャル・グループだが、富山大学日本原子力研究開発機構は統合前の各機関のサイトを残し、三菱UFJフィナンシャル・グループは、三菱東京フィナンシャル・グループUFJホールディングスのサイトを閉鎖という結果になった。富山大学の場合は、旧富山大学のサイトから新富山大学のサイトへと、ドメインも変更している。富山大学日本原子力研究開発機構には、引き続き旧機関のサイトの保存にあたってほしい。
ちなみに、新・富山大学の場合、合併した富山大学富山医科薬科大学高岡短期大学のサイトがすでに国立国会図書館のインターネット資源選択的蓄積事業(WARP)で保存・公開されている。ただし、いずれも公開されているデータが2004年までのものなので、最新のデータをアーカイブしてほしい。日本原子力研究所は一部のページがインターネット資源選択的蓄積事業(WARP)で保存・公開されている。核燃料サイクル開発機構は、一切保存されていない。完全なデータを一日もはやく保存し、公開してほしい。
残念なのは、三菱東京フィナンシャル・グループUFJホールディングスのサイトが失われたことだ。三菱UFJフィナンシャル・グループは、来年1月1日は東京三菱銀行UFJ銀行三菱東京UFJ銀行への統合を行う。その際は、今度こそ東京三菱銀行UFJ銀行のサイトを保存してほしい。特に、UFJ銀行のサイトには、UFJ銀行貨幣資料館(旧東海銀行貨幣資料館)のような貴重なコンテンツがあるだけに、適切に対応してほしい。
しかし、こう願うだけではもはや手遅れになることは明らかだ。アーカイビングをテーマにする学会や研究者の間では、企業・団体の吸収・合併で古いサイトが失われていくことへの危機感はないのだろか。近代建築が取り壊しのうきめにあう際に、建築系の学会が保存要請を行うことがあるが、同じようなことを行うようアーカイブ関係者は考えてはいないのだろうか。
富山大学(新サイト)
http://www.u-toyama.ac.jp/
富山大学(旧サイト)
http://www.toyama-u.ac.jp/
富山医科薬科大学
http://www.toyama-mpu.ac.jp/jp/index.html
高岡短期大学
http://www.takaoka-nc.ac.jp/
日本原子力研究開発機構
http://www.jaea.go.jp/
・日本原子力研究所
http://www.jaeri.go.jp/
核燃料サイクル開発機構
http://www.jnc.go.jp/
三菱UFJフィナンシャル・グループ
http://www.mufg.jp/
三菱東京フィナンシャル・グループ
http://www.mtfg.co.jp/
UFJホールディングス
http://www.ufj.co.jp/
東京三菱銀行
http://www.btm.co.jp/
UFJ銀行
http://www.ufjbank.co.jp/
UFJ銀行貨幣資料館
http://www.ufjbank.co.jp/ippan/gallery/kahei/kahei.html
・インターネット資源選択的蓄積事業(WARP
http://warp.ndl.go.jp/
国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/