2006-02-09(Thu): 編集者が憧れだった頃 −岩波書店の社員採用をみて

岩波書店が中途を含めた社員採用を行なっている。学生の頃は編集者を志望し、70社を受験したことを思い出す。就職活動をしたのは1996年から1997年。新規学卒者にとっては求人市場がどん底の時代だった。早いものでもう10年も経っている。ちなみに、岩波書店はあっさりと書類選考で不合格となり、23歳の若者としては相当なショックであった。今回の募集には応募資格が合致しているが、いまさらその気にはならないことに、10年という時間が過ぎたことを実感する。
ところで久しぶりに岩波書店のサイトをみて思ったのだが、たとえば『思想』のような硬派な雑誌には、大学を卒業するとすっかり縁遠くなってしまう。関心がないわけではないのだが、大学図書館に立ち寄ることがなくなると、物理的に雑誌を手にする機会が限られてしまうのだ。せめて毎号の目次を配信してくれるメールマガジンがあれば、状況はずいぶんと異なるのだが、岩波書店は実現してくれないだろうか。今回中途採用で入社されるであろう方々には、ぜひこういった読ませる工夫、買わせる工夫を心がけてほしい。

岩波書店 - 2007年度定期採用(経験者含む)社員募集要項
http://www.iwanami.co.jp/company/saiyo.html
・『思想』
http://www.iwanami.co.jp/shiso/
岩波書店
http://www.iwanami.co.jp/