2006-05-19(Fri): 日本宗教学会、Winnyによる名簿流出
日本経済新聞などの報道によると、日本宗教学会の会員名簿がWinnyによって情報流出したという。報道によると、学会事務を手伝っていた学生のパソコンにWinnyがインストールされており、このパソコンがウイルスに感染したため、名簿がインターネットに流出したらしい。
自分自身も経験があるが、学会事務、特に大会開催時の学会事務に学生が加わることは珍しことではなく、むしろ当たり前の風景だろう。だが、このような報道に接すると、確かに学生が自宅にデータを持ち帰ったり、個人のパソコンにデータを移し変えるような作業風景はあらためられる必要があるのだろう。もちろん、それは学会の役員を務める教員や大学院生にあっても同様だが……。
なお、日本宗教学会のサイトには、まだこの件に関する案内が出ていない。日本宗教学会はこの分野では決して小さな学会ではないものの、サイトにまでは手が回らないということだろうか。あるいは、あえてふれていないのだろうか。いずれにせよ、学会における個人情報の保護対策について考えさせられる事件だ。
・日本宗教学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jars/
・「日本宗教学会の名簿流出」(日本経済新聞、2006-05-18)
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20060518AT1G1704417052006.html
・星野英紀さん
http://free.jinbunshakai.net/eiki/