国立科学博物館、自然史情報検索システムを公開

国立科学博物館がサイエンスミュージアムネットで自然史情報検索システムを公開した(2006-08-03)。全国の博物館や大学が所蔵する標本の情報、標本の採集に関する情報を検索できる。
「サイエンスミュージアムネットが更に充実しました!」という惹句に大きな期待を持って訪れてみたが、インターフェースが一世代前の印象を受ける。操作性については、あくまで研究用途とみればこれでいいのかもしれない……。しかし、それにしても改善の余地がいくらもあるように思える。そもそもこのシステムで検索できる対象がわかりづらい。サイエンスミュージアムネットのトップページには、「生物多様性に関する標本情報を検索することができ」るとあるが、「生物多様性に関する標本情報」とはなんのことだろうか。もう少しわかりやすさを意識できないだろうか。
なお、繰り返し指摘していることだが、

リンクについては原則としてフリーですが、すみませんが事前にご連絡願います。

という条件は自己矛盾しているので、見直してほしい。事前であれ、事後であれ、連絡を求めることは自由にリンクしてよい、ということを意味しない。国立科学博物館のような公的な団体であれば、なおさらこの問題を自覚してほしい。

・自然史情報検索システム
http://www.science-net.kahaku.go.jp/specimen/collection/
・サイエンスミュージアムネット
http://science-net.kahaku.go.jp/
・自然史情報検索システムのお知らせ
http://www.kahaku.go.jp/news/2006/S-mu-net/
・日本中の動植物標本を探せるシステムが完成−サイエンスミュージアムネットが更に充実−【PDF】
http://www.kahaku.go.jp/news/2006/S-mu-net/08joho-system.pdf
・サイエンスミュージアムネット - このサイトについて
http://science-net.kahaku.go.jp/sabout.html
国立科学博物館
http://www.kahaku.go.jp/