2006-10-19(Thu): 大学職員と大学教員はパートナーか

2006-10-10(Tue)の編集日誌「これが決定版!本当に「強い大学」」で紹介されていた京都大学若手職員による業務改善提案「KUFプロジェクト報告書」を読む。ざっと目を通した程度だが、職員内部にこういった動きがあるのは歓迎すべきことだろう。日本のほとんどの大学では、職員を単なる事務職とみなす体制をとっているが、大学運営においては教員と対等のパートナーであるという体制を整えていってほしいものだ。実際、大学教員の方々は大学職員という存在をどうとらえているのだろうか。しばしば耳にする大学教員の業務負荷の問題も大学職員の位置づけを教員同等に大学を構成するパートナーとして位置づけていくだけでずいぶんと変わってくるのではないだろうか。野球やサッカーにたとえれば、大学教員はグラウンドで活躍する選手や選手を指揮・統率する監督、コーチにあたるのだろう。だが現状ではプレイヤーでありつつ、同時に球団の経営やチームの補強にあたるフロントを兼ねているのではないだろうか。すべてを一手に担うのではなく、大学職員という身近な存在の意義をいま一度見直せないだろうか。
なお、KUFプロジェクトについては、すでに大学職員関係のブログ「大学職員.net」や「俺の職場は大学キャンパス」で言及されている。

・若手事務職員による提言「KUFプロジェクト報告書」(2006-07-28
http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_notice/ippan/060728_1.htm
・「KUFプロジェクト報告書」(京都大学)(大学職員.net、2006-08-01)
http://blog.university-staff.net/archives/2006/0801/0008post_543.html
・「『週刊東洋経済』の大学特集」(俺の職場は大学キャンパス、2006-10-17
http://blog.livedoor.jp/shiki01/archives/50254452.html