2006-10-22(Sun): 読了『ウェブ2.0は夢か現実か?』

ウェブ2.0は夢か現実か?―テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力 (宝島社新書)
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

ベストセラーとなった『グーグル−Google 既存のビジネスを破壊する』の著者・佐々木俊尚さんの新刊『ウェブ2.0は夢か現実か? テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力』(宝島社新書、2006年、756円)を読み終える。内容はこれまで主にIT系のニュースサイトに掲載されてきたものが中心なので、基本的には読んだことがある話題が多い。だが、新書という形で一冊にまとまるとやはり読みやすいことは確かだ。本というメディアにはまだ侮れない力が存在することを実感する。
さて、本書を通読して私自身が最も得たところは、本書末尾で語られている「インターネットの理想を象徴する言葉として、「自律・分散・協調」がある」(249頁)という一節である。最近、そもそもインターネットは何か、ウェブとは何か、ということを語ること、そのために考えることが多くあるのだが、つい「協調」を落としたまま「自律」と「分散」だけを強調していたように思う。置き忘れていたものを見つけることができた、そんな一冊である。

・『ウェブ2.0は夢か現実か? テレビ・新聞を呑み込むネットの破壊力』(佐々木俊尚、宝島社新書、2006年、756円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/479665416X/arg-22/
・『グーグル−Google 既存のビジネスを破壊する』(佐々木俊尚、文春新書、2006年、798円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4166605011/arg-22/