2007-01-30(Tue): [工夫][労働政策研究・研修機構(JILPT)]アンケートをとる際に周知するべき事柄

労働政策研究・研修機構(JILPT)が「メールマガジン労働情報」の読者アンケートを行っている。メールマガジン上でアンケートの実施を知らせ、実際に回答するサイトへ誘導するという仕組みになっているのだが、そこに記されているメッセージが非常に良いと思う。こう書かれている。

※ご入力される情報は暗号化された通信(SSL)で保護され、(財)日本情報処理開発協会認定の「プライバシーマーク」を取得した個人情報保護に関して信頼できる業者(株式会社パイプドビッツ)のシステムで、安全に管理されます。

なにがポイントかといえば、作業を委託している業者名を明記していることだ。
アンケートの実施例をいろいろとみていると、そもそも外部の業者に業務を委託していること、つまり回答者が記入する個人情報や回答内容は一回外部の業者を経ていることすら明示していないことが少なくない。おそらくはそれを問題と考えて、労働政策研究・研修機構(JILPT)のように外部業者に委託していることや、その業者がプライバシーマークを取得していることを記している例も徐々に増えてきている。だが、業者名を明記している例はほとんどみかけない。そこまでの情報を公開する必要はないと考えているのかもしれないが、逆に公開して困るものでもないだろう(特にアンケートの実施機関が公的機関であれば、委託先は調達の過程で公開されているはずで、実施段階になって隠す必要はさらさらない)。ぜひ、労働政策研究・研修機構(JILPT)の例が広まっていってほしい。

・「メールマガジン労働情報」第308号(2007-01-24)
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/bn/mm308.htm
メールマガジン労働情報
http://www.jil.go.jp/kokunai/mm/
労働政策研究・研修機構(JILPT)
http://www.jil.go.jp/
・株式会社パイプドビッツ
http://www.pi-pe.co.jp/