京都国立近代美術館、電子メール討論会「揺らぐ近代 揺らいでいるのはなにか?」を開始

京都国立近代美術館が電子メール討論会「揺らぐ近代 揺らいでいるのはなにか?」を開始した(2007-01-24)。これは同美術館で開催中の展覧会「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」を母体にしたもので、この展覧会の企画担当者が展覧会に関する自らの考えを発信し、それに対する反応を誰でも同美術館宛てに電子メールで送ることができるという形をとっている。寄せられた電子メールの中から取捨選択された意見は同美術館のサイトに掲載され、これらの意見に対する反応をさらに募るという(2月20日まで)。必要に応じて同美術館のスタッフによる追加発言も加えながら、最終的には2月25日(日)に開催されるシンポジウム「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」での討論に反映される。最初に発言する企画担当者は、岩城見一さん(京都国立近代美術館長)、山野英嗣さん(京都国立近代美術館学芸課主任研究員)、古田亮さん(東京藝術大学大学美術館助教授)の3名で、すでに発言が掲載されている。
電子メール討論会という方法はいまや古めかしいように思われるかもしれないが、美術館の展覧会を題材に開催するという試みはきわめて珍しい。どのような意見が集まり、討論が深められ、シンポジウム当日を迎えることになるのか、非常に楽しみな企画である。
なお、京都国立近代美術館での展覧会「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」はすでに始まっており、シンポジウム「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」が開催される2月25日(日)に終了する。

・電子メール討論会「揺らぐ近代 揺らいでいるのはなにか?」
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2006/351interaction.html
・展覧会「揺らぐ近代 日本画と洋画のはざまに」
http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2006/351.html
京都国立近代美術館
http://www.momak.go.jp/