2007-02-06(Tue): 情報処理技術と刑事事件に関する共同シンポジウム

以下の催しのご案内をいただく。関西圏の方はぜひご参加を。

情報処理技術と刑事事件に関する共同シンポジウム「IT技術と刑事事件を考える−Winny事件判決を契機として−」の開催について

昨今の情報処理技術、特にインターネット等の発展により、情報処理技術や著作権法などの特別刑法が複雑に絡みあった刑事事件が数多く起こっております。
このような事件の弁護活動には、当然ではありますが情報処理技術に関する素養、関連諸法規の知識、さらには技術や産業の発展といった多角的な見識が必要とされます。

そのような中で、ファイル共有ソフトである「Winny」に関する事件(以下「Winny事件」といいます。)の地裁判決が出ました。この事件に関しても、ファイル共有ソフトという技術に対する認識、海外の判決をはじめとするサイバー法に関する海外の実情などについて、情報処理技術者やサイバー法研究者等が様々な見解を発表しております。

そこで、大阪弁護士会 刑事弁護委員会及び情報処理学会との共催により、本会も主催者として、各分野の研究者を招き、共同シンポジウムを開催することにより、新たな分野の刑事事件に関する相互交流をはかり、今後の研究の契機になることを目的として、標記シンポジウムの開催を企画した次第です。

技術的・法的見地から有用な話が提供されると思われます。是非、弁護士に限らず、皆さまのご参加をお待ちしています。

日 時:2007年2月17日(土)10:00〜17:00
場 所:大阪弁護士会館2階ホール
    http://www.osakaben.or.jp/web/02_access/
参加費:無料
申込み:不要


《プログラム》

1. 講演:ファイル共有ソフト概説
  講師:金子勇 氏 プログラマーWinny開発者

2. 講演:ファイル共有ソフトを巡る法的問題点
  講師:指宿信 氏(立命館大学法科大学院教授、情報ネットワーク法学会)

3. 講演:ファイル共有ソフト著作権に関する裁判例
  講師:岡村久道 氏(大阪弁護士会会員、国立情報学研究所客員教授、情報ネットワーク法学会理事)

4. 講演:ファイル共有を巡る技術的問題点
  講師:高木浩光 氏(産業技術総合研究所情報セキュリティ研究センター主任研究員、情報処理学会会員、情報ネットワーク法学会会員)

5. 講演:IT事件に関する弁護技術上の問題点
  講師:秋田真志 氏(大阪弁護士会、刑事弁護委員会副委員長)

6. パネルディスカッション「Winny事件が残したもの」

主催:大阪弁護士会 刑事弁護委員会、情報処理学会、情報ネットワーク法学会

お問い合わせ先:大阪弁護士会 委員会担当室(担当 樫本)TEL:06-6364-1227