総合研究開発機構(NIRA)、大来佐武郎記念政策研究情報館を閉鎖

かねてから予告されていた通り、総合研究開発機構(NIRA)が大来佐武郎記念政策研究情報館を閉鎖した(2007-02-28)。同情報館が提供してきた特殊コレクション「大来佐武郎著作物」と「下河辺淳アーカイヴ」は、引き続き公開されている。当然の判断とは思うが、せっかくのコンテンツを丸ごと閉鎖する機関も少なくない中では良識ある対応だろう。
なお、現時点でも同情報館のサイトは維持されており、「大来記念政策研究情報館 閉館のお知らせ」が掲載されている。だが、このお知らせはWord文書に直接リンクする形となっておりいただけない。参照しやすいhtml形式にしてほしい。
ちなみに閉鎖理由は「大来記念政策研究情報館 閉館のお知らせ」で詳しく述べられている。それによれば、

平成19年度中に財団法人に移行することを念頭に、内部に検討プロジェクト・チーム等を設置し改革を進めており、事業においては集中と選択が求められております。

という理由と、

ネットワーク社会の進展により扱う情報の種類を電子媒体に集中することとなりました。このような背景により、場としての図書館機能である情報館事業はその役割を終えることとなりました。

という理由があるようだ。見方によっては発展的解消といえるだろうが、その評価はすべて、総合研究開発機構(NIRA)が今後どのような情報提供事業に取り組んでいくかにかかっている。単なる合理化のための閉鎖であったと思われないよう、シンクタンクならではの情報発信を充実させていってほしい。

大来佐武郎記念政策研究情報館
http://www.nira.go.jp/icj/libj/
大来佐武郎記念政策研究情報館の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.nira.go.jp/icj/libj/
・総合研究開発機構(NIRA
http://www.nira.go.jp/menu2/