2007-08-21(Tue): ブログ読み−卒論代行ビジネス

読売新聞の報道に端を発して、大学教員のブログを中心に卒論代行ビジネスの是非が話題になっている。

・「卒論代行業者現る」(読売新聞、2007-08-18)
http://www.yomiuri.co.jp/net/news/20070820nt06.htm

鈴木功眞「代筆した卒業論文は、見抜きます!」(ブログ!web鈴木のりまさ(功眞) 研究室、2007-08-19)
http://blog.sun.main.jp/?eid=674328
伊奈正人「代行業者に文部科学省が怒る」(BLOG_inainaba、2007-08-19)
http://d.hatena.ne.jp/inainaba/20070819/1187440739
・「卒論代行」(Mixed Moss 雑多な苔−柴野均のブログ日記、2007-08-18)
http://shibano.exblog.jp/5991932/

すでに指摘されているが、代筆された卒論を見抜けない大学教員がいるとはあまり思えない。きちんと学生に向き合って指導している限り、代筆論文にごまかされてしまうことは考えにくい。だが、万一まともに指導せず、提出だけ受けていれば、それは見抜けなくても当然だろう。そのような職務を放棄している大学教員は数少ないと思いたい。

私自身は卒論は大学で学ぶ最大の意味と思う。そもそも卒業論文や卒業研究を課さない大学もあるというが、長い時間をかけて取り組む卒論があってこその大学卒業ではないだろうか。

記事にもあるとおり、文部科学省は当面は静観の構えだが、大学教員の学位詐称問題(ディプロマミルディグリーミル)が問題となっている以上、学生の卒業・学位要件である卒業論文の適切さについても厳格な対応がとられていくのではないか。

・学歴ネット
http://www.u-shizuoka-ken.ac.jp/~kojima/gakurekinet.htm
・学歴汚染
http://degreemill.exblog.jp/