日本図書館協会、図書館法改正関係資料を公開(2008-06-18)

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日本図書館協会が図書館法改正関係資料を公開した(2008-06-18)。

・図書館法改正関係資料
http://www.jla.or.jp/tosyokanhou2008/
日本図書館協会
http://www.jla.or.jp/

  1. 図書館法改正についての日本図書館協会の取組みと資料
  2. 改正までの動き(JLAメールマガジンより)
  3. 政府資料、国会審議などへのリンク

の3点にわけて、2008年6月11日に公布・施行された改正図書館法に関する資料が提供されている。法改正の前ではなく後になってこのようなコンテンツを公開する意味がいまひとつ不明だが、法改正の過程における日本図書館協会の動きを伝えるアーカイブとしての価値は評価したい。

ただ、残念に思うのは、JLAメールマガジンにこれほど多くの記事が掲載されていたことをいまさらながるに知ったことである。これまで何度か話題にしているが、JLAメールマガジン日本図書館協会の会員に限って配信される。バックナンバーは公開されており、そのため今回のようなコンテンツ公開も可能になるのだが、なぜかメールでの配信は会員に限定されている。

以前の指摘を再度掲げておこう。

JLAメールマガジンで扱われている話題は、図書館員に限らず、図書館を利用する一般の市民にも役立つものが多くある。図書館に対する一般の市民の理解を深め、図書館の利用を広げ、支持を厚くしていくうえで、だれもが自由に無料でJLAメールマガジンを読めるようにすることは、日本図書館協会の目的にかなっているのではないだろうか。

・「日本図書館協会のJLAメールマガジン、第300号に到達」(新着・新発見リソース、2006-05-01
http://d.hatena.ne.jp/arg/20060501/1146493950

今回公開された「図書館法改正関係資料」の中にある「改正までの動き(JLAメールマガジンより)」によれば、JLAメールマガジンでは少なくとも2007年7月4日配信の第361号以降、15回に渡って図書館法の改正問題を話題にしている。もし、JLAメールマガジンが誰でも配信を受けられるものであったなら、その回数分だけより多くの人々に改正問題と日本図書館協会の主張を伝えることができたわけだ。メールマガジンを完全に開放することで失われるものと、開放することで得られるもの。その得失はいずれが大きいだろうか。
・JLAメールマガジン
http://www.jla.or.jp/mailmaga/
・JLAメールマガジンバックナンバー
http://www.jla.or.jp/archives/