国立環境研究所、サイトをリニューアル(2008-09-09)

screenshot

・国立環境研究所
http://www.nies.go.jp/
・国立環境研究所の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.nies.go.jp/

・「ホームページのデザインをリニューアルしました」(国立環境研究所、2008-09-09)
http://www.nies.go.jp/whatsnew/2008/20080909/20080909.html

によれば、今回のリニューアルでは、

  1. トップページに国立環境研究所の「憲章」の一部を記載し、皆様へのメッセージとしました。
  2. トップページから国立環境研究所の4重点研究プログラムへつながりやすくしました。
  3. 「研究の取り組み」の中に4重点研究プログラムと基盤的調査・研究など、研究所の体制がわかりやすい図を入れました。
  4. 「新着情報」を「お知らせ」、「記者発表」及び「更新情報」に分け、見やすくするとともに、より積極的に情報発信していくこととしました。
  5. 「調達情報」と「採用案内」は、「公募関連」としてまとめ、「新着情報」から独立させました。
  6. 「研究所案内」から、研究所紹介パンフレット、終了プロジェクトの保管ページへ直接行けるようにしました。

の6点の改善を実施したという。各項目を個別にみてみよう。

1点目の「トップページに国立環境研究所の「憲章」の一部を記載し、皆様へのメッセージとしました。」は、スペースをとりはするものの、同研究所の位置づけを語るものとして重要だろう。だが、画像でただ憲章を表示するだけではなく、

・憲章
http://www.nies.go.jp/ken-kensyo/

へのリンクを設けたほうがいい。また、そのようにした場合、憲章のページに憲章が設けられた経緯や同研究所そのものが設立された経緯、これまでの活動記録を紹介するコンテンツを補うか、そのようなコンテンツへのリンクがあると、同研究所への理解を少しでも深めることができるだろう。

2点目、3点目の

  • トップページから国立環境研究所の4重点研究プログラムへつながりやすくしました。
  • 「研究の取り組み」の中に4重点研究プログラムと基盤的調査・研究など、研究所の体制がわかりやすい図を入れました。

は必要な情報であり、公開自体は歓迎すべきことだが、これらのコンテンツを配置する場所は再考したほうがよいだろう。大部分の利用者は、国立環境研究所が何かを理解したくて同研究所のサイトを訪れるわけではない。あくまでも同研究所が提供する何かを利用するために訪れているのである。このような利用者にとっては、研究所について語るコンテンツは、あえて言えば商用サイトの企業概要に近いところがあり、どこに情報を配置するかは、もう少し工夫があっていい。

4点目と5点目の

  • 「新着情報」を「お知らせ」、「記者発表」及び「更新情報」に分け、見やすくするとともに、より積極的に情報発信していくこととしました。
  • 「調達情報」と「採用案内」は、「公募関連」としてまとめ、「新着情報」から独立させました。

は素直に歓迎したい。特に4点目はこれまでの「新着情報」が非常にわかりにくかったという欠点を改善するものだろう。

最後の6点目の

  • 「研究所案内」から、研究所紹介パンフレット、終了プロジェクトの保管ページへ直接行けるようにしました。

は、「終了プロジェクトの保管ページ」に注目したい。これらのコンテンツがトップページ上部に置かれる必要があるかは疑問だが、終了したプロジェクトのページを保存していることはすばらしい。できれば、現在継続中のものも含めて、同研究所のプロジェクトを一覧できるようにし、そこにこれらの終了プロジェクトも加えてほしい。先行する好例として、

・「学習院大学人文科学研究所、サイトをリニューアル(2008-08-20)」(新着・新発見リソース、2008-09-08)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080908/1220801869

を挙げておきたい。