2009-02-06(Fri): NACSIS-CAT登録一億件突破記念講演会に参加
2009-02-06(Fri):
NACSIS-CAT登録一億件突破記念講演会
(於・東京都/一橋記念講堂)
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/event/2008/ichioku/
に参加。講演は以下の通り。
- 遠山敦子(新国立劇場運営財団)「学術情報システム構想の出発点」
- 雨森弘行(お茶の水女子大学)「学術情報システム−書誌ユーティリティの誕生と軌跡」
- 石井保廣(別府大学)「NACSIS-CAT奮闘記」
- 佐藤義則(東北学院大学)「次世代目録所在情報サービスの方向性」
以前、
・「Looking for 遠山敦子さん」(編集日誌、2007-03-05)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070305/1173032115
で書いたように、遠山敦子さんのお話はぜひ一度聞いてみたいと思っていたので、すばらしい機会となった。
詳細なレポートがすでに出ているので、細かな点は割愛。詳しくは、
・「共に創り、共に育てる知のインフラ:NACSIS-CATの軌跡と展望」(かたつむりは電子図書館の夢をみるか、2009-02-06)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090206/1233955205
をご覧いただくとして、ここでは全体的な感想を書き留めておきたい。NACSIS-CATの歴史は、
・目録所在情報サービス(NACSIS-CAT/ILL)の沿革
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/about/history.html
に年表形式でまとめられているが、遠山さん、雨森さんが語ったその前史は非常に貴重。中央省庁内での政策決定過程の話は、あまり表に出てこないだけに、この日の内容は記録にしてほしい。しかし、30年以上前に学術情報システムを構想した方々の想像力はすばらしい。現在のようなウェブの隆盛を見越せたわけでもない時代に、集合知を活用する広い意味でのシステム設計が行われたことに感動する。
なお、講演者の一人である雨森さんは、
2009-03-02(Mon):
名古屋大学附属図書館研究開発室第34回オープンレクチャー「想いをかたちに−書誌ユーティリティと共に歩んで」(雨森弘行)
(於・愛知県/名古屋大学附属図書館)
http://libst.nul.nagoya-u.ac.jp/activity/openlecture/34.html
でもお話しされるようだ。東海地区の方はぜひご参加を。
さて、今回の裏の参加目的であった記念グッズを紹介しておこう。今回の催しの参加募集ページに、
記念ぷわんグッズ作成中。
当日お披露目されるかも!?
とあったわけだが、エコバッグと定規が参加者全員に配られた。
エコバッグは「プワン」と「ピヨ太郎」が影になって佇むクールなデザイン。
そして、定規は祝1億件にふさわしい図柄。右端で「プワン」と「ピヨ太郎」がクラッカーで祝っているのがいい! ちなみに、裏には用紙サイズの早見表がついていて、目録作成上の実用性も高そうだ。
最後に、小西和信さん(武蔵野大学)にいただいた「NACSIS-CAT登録1億件突破記念 NACSIS-CAT/ILL関連文献目録 1975-2008(準備版)」にふれておきたい。
小西さんが限られた時間の中、お一人でまとめられたこの目録には、実に800件の文献がリストされている。この30年の間に書かれた文献を時系列で追っていくと、小西さんが意図されたNACSIS-CAT/ILLが開発されてきた「時代背景あるいは空気のようなもの」が確かに感じられる。
懇親会のスピーチでもふれたが、国立情報学研究所(NII)には、ぜひ小西さんにご協力いただきつつ、
・目録所在情報サービス
http://www.nii.ac.jp/CAT-ILL/
で、この目録を継続的に管理していってほしい。ぜひご検討を!