2009-02-08(Sun): 最近読んだ本−ウェブ系を中心に

本当は個別に書評を書きたいのだが、なかなかそれだけの心の余裕がないので、まずは紹介だけでも……。

ケータイ小説家―憧れの作家10人が初めて語る“自分”
佐々木俊尚著『ケータイ小説家−憧れの作家10人が初めて語る“自分”』(小学館、2008年、1050円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4093878161/arg-22/

佐々木さんにこの本のことをうかがっていたので、早速購入。

クラウド化する世界~ビジネスモデル構築の大転換
・ニコラス・G・カー著、村上彩訳『クラウド化する世界』(翔泳社、2008年、2100円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4798116211/arg-22/

想像以上に広がりのある話でいい意味で裏切られた。

クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書)
・西田宗千佳著『クラウド・コンピューティングウェブ2.0の先にくるもの』(朝日新書、2009年、777円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4022732547/arg-22/

クラウド化する世界』と比べると、クラウドの平易な解説書。ただし、第5章の「クラウドの課題と未来」は非常にインパクトがあった。

アーキテクチャの生態系
濱野智史著『アーキテクチャの生態系−情報環境はいかに設計されてきたか』(NTT出版、2008年、1995円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4757102453/arg-22/

このようなウェブサービス分析はもっと増えてほしい。ただ欲をいえば、もう少し設計者サイドへのインタビューを交えてほしかったが、それは今後に期待するべきことかもしれない。

プラネット・グーグル
・ランダル・ストロス著、吉田晋治訳『プラネット・グーグル』(日本放送出版協会、2008年、2100円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4140813229/arg-22/

Googleを語る上では現時点での決定版。

グランズウェル~ソーシャルテクノロジーによる企業戦略 (Harvard Business School Press)
・シャーリーン・リー、ジョシュ・バーノフ著、伊東奈美子訳『グランズウェル ソーシャルテクノロジーによる企業戦略』(翔泳社、2008年、2100円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/479811782X/arg-22/

コミュニティウェブ/ソーシャルウェブを活用する上での非常にすぐれた手引き。

図書館利用の達人―インターネット時代を勝ち抜く
・久慈力『図書館利用の達人−インターネット時代を勝ち抜く』(現代書館、2008年、1680円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4768469868/arg-22/

一応、購入し読んでみたが、残念な内容。著作権に関する認識には到底同意できないし、そもそも著作権というルールを理解しているのか不安に思う。また、この著者の他の著作をみると、図書館のハードユーザーであることは、必ずしも知を的確に活用することにつならないことを示しているのではないか。

「旭山動物園」革命―夢を実現した復活プロジェクト (角川oneテーマ21)
・小菅正夫著『「旭山動物園」革命−夢を実現した復活プロジェクト』(角川oneテーマ21、2006年、760円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4047100374/arg-22/

空港で購入し、旅行中に一気読み。図書館でもこういう本があるといいのだが……。

これから学会発表する若者のために -ポスターと口頭のプレゼン技術-
・酒井聡樹著『これから学会発表する若者のために -ポスターと口頭のプレゼン技術』(共立出版、2008年、2835円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4320005791/arg-22/

発表するということは、結局はコミュニケーションの問題であることを強く自覚させてくれる。個々の方法論も有用だが、それ以上に聴き手の立場を考えることの重要性がよく伝わってくる。