2009-03-07(Sat): 情けは人の為ならず−イベント広報担当者向けの心得として

イベントカレンダー欄にしばしば掲載依頼をいただく。これは非常にありがたい。自分でもいくつかのサイトをチェックして情報を収集しているが、どうしても漏れは出てしまう。それだけに開催者サイドからの情報提供には助けられている。

ただ、ときおり残念に思うことがある。そして、ごく最近その残念なケースが相次いだので、思うところを少しだけ書き留めておきたい。

さて、ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)の場合、メールマガジン版に、

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 ■ 掲載希望の送り方 ■
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連絡先:zd2m-okmt@asahi-net.or.jp
きまり:自薦他薦不問。添付ファイル禁止。募集者によるサイト必須。
その他:掲載可否は編集部判断。上記書式に整形した上での連絡歓迎。

と記している。ここ1、2週間のことだが、「いつもメールマガジンを読んでいます。役に立っています。ところで、このイベント情報を掲載してもらえないでしょうか」というご依頼をいただいた。残念ながら、いずれも

2009-02-21(Sat):
第3回ARGカフェ&ARGフェスト@京都
(於・京都府京都市国際交流会館、THE HILL OF TARA)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090119/1232321266

という形式ではなく、方々に一斉配信している開催者サイドの形式のままだった。加えて1通はファイルが添付されていた。

こういう場合、私は対応を分けている。開催者サイドが比較的小規模な組織、特に学会や研究会といったある種のボランティアで支えられている団体であれば、そのままこちらで書式を直している。もちろん、個人も同様。ただ、できればこうしてほしいというお願いをすることはある。

だが、先方が比較的大きな社団・財団レベルの組織である場合、あるいはそれを事業として行っている企業の場合は、上記書式に直してもらうようお願いしている。理由の一つは、それが先方の広報担当者の仕事であると思うからだ。

ただ、こういった感情とは別に、広報の担当者にはもう少しプロフェッショナルであってほしいと思う。イベントの開催情報をいち早く、かつ幅広く伝えたいのであれば、掲載を依頼する相手方の都合のいい形にしたほうが、早く掲載されることに気づいてほしいのだ。ここは誤解しないでほしい。言ってみれば、相手方のためにそうするのではなく、広報したい自分のためにそうするのだ。わかりやすく一言で言えば、「情けは人の為ならず」ということ。

こういうことを書いてイベント情報の掲載依頼が減ると、それはそれで困るのだが、広報を担う方々に意味あることと思うので書き留めておく。