2009-03-21(Sat): デジタルヒューマニティーズ・ワークショップへの期待

あいにく、

2009-03-26(Thu):
2009 AAS Conference Meetings of the Council on East Asian Libraries (CEAL) and Related Meetings, Committee on Japanese Materials (CJM)
(於・アメリカ/シカゴ)
http://www.eastasianlib.org/CEAL/AnnualMeeting/CEALMeetingSchedule/CEAL2009.htm

に参加するため自分は出席できないのだが、1週間後に東京で

2009-03-27(Fri)〜2009-03-29(Sun):
2009 デジタルヒューマニティーズ・ワークショップ
(於・東京都/東京大学文学部次世代人文学開発センター)
http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~dhw2009/

が開催される。長年お世話になっている永崎研宣さん(山口県立大学)が関わっている。

・Nagasaki on the Web
http://nagasaki.ypu.jp/~nagasaki/

すでに、

・「国際会議Digital Humanitiesワークショップ開催のお知らせ」(東京大学文学部・大学院人文社会系研究科、2009-03-12)
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/cgi-bin/report.cgi?mode=2&id=192

で詳細が語られているが、永崎さんのご依頼を受けてここに転載しておこう。

本年3月27日から29日まで、人文情報学関係の国際会議Digital Humanitiesのワークショップが、東京大学文学部次世代人文学開発センターならびにThe Association for Literary and Linguistic Computing(ALLC)の共催により開催されます。

情報メディアとしてのコンピュータやインターネットの普及により、人文科学においてもデジタル技術の応用が進み、「デジタルヒューマニティーズ(digital humanities)」という学際・複合領域が創成されつつあります。この分野の代表的な学会のうち、ヨーロッパに本部を置くAssociation for Literary Computing(ALLC)と、北米のAssociation for Computers and the Humanitiesは合同で年次国際会議を開催し、毎年数多くの参加者を集めており、人文科学教育・研究におけるデジタル技術の活用推進に大きく貢献しています。他方、日本を含めアジアでは、人文科学においてデジタル技術が切り開く可能性について、ある程度の認知はされているものの、まだまだ、デジタルヒューマニティーズ関連の研究者が少ないこともあり、本格的な教育プログラムの確立も遅れているのが現状です。

そこで、本ワークショップの目的は、東アジア地域で初めて開催されるデジタルヒューマニティーズ入門講座として、人文系の研究者や学生を対象に、デジタル技術の高度な応用事例を紹介するとともに、デジタルデータベース構築・運用のノウハウや、デジタル化した資料の分析方法論などを提示し、デジタルヒューマニティーズへの関心を喚起することです。ワークショップの講義では、人文科学資料のデジタルアーカイブ構築、およびコンピュータ・統計学を援用したテクスト分析を中心に、具体的な事例を紹介するとともに、その技術や方法論について解説します。一方、ハンズオンセッションでは講義で紹介したツールや技法を用いて、データのコード化、整形や分析、さらにはテクストマイニングを行うなど実践的なトレーニングプログラムを提供します。

このワークショップが本邦でのデジタルヒューマニティーズ発展の一助となれば幸いです。プログラムや申込要領等の詳細については以下のサイトをご参照ください。

http://www.lang.osaka-u.ac.jp/~dhw2009/

実践的な講義が多々含まれており、非常におもしろそう。

私はしばしば様々な学術リソースに対して、そのあり方を厳しく批判している。当然自分では自分の主張を正しいと考えているし、批判対象となるリソースの多くはあまりにもひどいと思う。だが、当然このままでいいと思っているわけではない。リソースを作成・公開する方々には、ぜひデジタル技術とウェブ技術をよく学び、技量をあげてほしい。このワークショップはそのいい機会ではないだろうか。