2009-06-23(Tue): 第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台−感想と反響(1)

・「第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台、無事開催」(編集日誌、2009-06-20)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090622/1245679559

で報告した通り、第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台は無事開催できたわけだが、参加者の感想や、それらの感想を読んだ方々の反響が伝わってくる。順次紹介したい。

・「大きな可能性をもつARGカフェの私的コミュニティ」(ヨネザアドの学びの杜・遊びの海(米澤誠の公式ブログ)、2009-06-20)
http://blogs.yahoo.co.jp/bpxdx655/40999023.html
・「みちのく若手職員に期待すること:ARG@仙台にて思うこと」(ヨネザアドの学びの杜・遊びの海(米澤誠の公式ブログ)、2009-06-21
http://blogs.yahoo.co.jp/bpxdx655/41003353.html
・「アウェーで勝負すること:これからの大学図書館員の課題」(ヨネザアドの学びの杜・遊びの海(米澤誠の公式ブログ)、2009-06-21
http://blogs.yahoo.co.jp/bpxdx655/41003604.html
・「作業/自省」(A Science Communicator's Diary、2009-06-21
http://www2.atword.jp/science/2009/06/21/%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E8%87%AA%E7%9C%81/

・「第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台」(神はサイコロを振らない2009-06-21
http://d.hatena.ne.jp/ikura_chan/20090621/1245590261
・「新しい時代の図書館研究会第3回研究交流会&第4回ARGカフェに参加したよ」(レファ協ほめまくり、2009-06-21
http://d.hatena.ne.jp/nachume/20090621/1245587276
・「第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台」(愚智提衡而立治之至也、2009-06-21
http://jurosodoh.cocolog-nifty.com/memorandum/2009/06/4argarg-d66c.html
・「第4回ARGカフェ&ARGフェスト@仙台(続き)」(愚智提衡而立治之至也、2009-06-21
http://jurosodoh.cocolog-nifty.com/memorandum/2009/06/4argarg-73a8.html
・「仙台レポ前半戦」(図書館雑記&日記兼用、2009-06-22)
http://blog.livedoor.jp/lib110ka/archives/51944802.html
・「新しい時代の図書館研究会(第3回)@smtに行って来た(6/20/2009)」(telescoweb event、2009-06-22)
http://event.telescoweb.com/node/9829
・「ARGカフェ&新しい図書館研究交流会@仙台」(Traveling LIBRARIAN−旅する図書館屋、2009-06-22)
http://d.hatena.ne.jp/yashimaru/20090622/p1
・「ARGカフェ@仙台を振り返る:楽しさをしつこく語ってみる」(稼ぐ大学図書館をつくる!、2009-06-23)
http://ameblo.jp/midori-the-librarian/entry-10286224483.html

また、参加者以外の方々の反響も見受けられる。

・「みんなが偉い人になってゆくと思った日。」(読書ノートのつもり?なつれづれ日記、2009-06-22)
http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20090622/1245652268
・「「ほめまくり」をほめてみる?」(図書館小町、2009-06-22)
http://d.hatena.ne.jp/L-Komachi/20090622/1245674987

ライトニングトークの登壇者のお一人である武田こうじさん(詩人)が最後に詩を朗読したが、その詩は、宮城県図書館だより「ことばのうみ」28(2008-07)に掲載されたものだ。

・「本と、生きている」
http://www.library.pref.miyagi.jp/kotobanoumi/28.html#2

ぜひ、声に出して読んでいただきたい。

さて、主宰者として2点だけ述べておきたい。

一つは参加者に図書館関係者が非常に多かったことについて。秋葉原、横浜、京都と開催してきての仙台開催だったが、過去3回に比べて、今回は特に大学図書館を中心としたライブラリアンが多かった。研究者がほとんどいなかったのは初めてことでもある。ARGカフェ&ARGフェストは必ずしも図書館に限った集まりでないので、この参加比の偏りは意外でもあった。ただ、一つの背景として、春の学会開催のシーズンにかぶる日程だったことが影響している部分もあるだろう。事実、何人かの研究者の方からは、当日はあいにく東北を離れている旨、お伝えいただいていた。この点、来年の4月〜6月に開催する第8回の準備では主宰者が熟慮する必要があるだろう。しかし、今回はこれはこれでよかったと思いもしている。次の話題であるアウェーの話にもつながるが、表に出たがらないと評されることがある東北の方々、特にその中でも奥手なライブラリアンが足を運び、普段接することがない方々と出会ったのだから。また、武田こうじさん(詩人)や、知り合ったばかりのその日に来場してくださった喫茶店「珈巣多夢」のマスターのように、逆に過去3回以上に、参加者の多様性が生まれたのも今回の仙台開催である。この点は忘れないようにしたい。ある意味、従来のARGカフェ&ARGフェストにとっては異質なお二人が参加してくださったのは、会場である「せんだいメディアテーク」の場の力かもしれない。

もう一つ。大きなテーマとなった「アウェー」について。実は「アウェー」の話は、第2回でも、第3回でも話題になっている。「アウェー」がキーワードとして語られるのは、常に誰かがARGカフェ&ARGフェストに、自分の普段の居場所とは異なる「アウェー」であるという印象を持つからだろう。願わくば、参加者全員が「アウェー」を感じつつ、何か一点においてはツナガリを感じられるような場でありたいと思う。そのうえで「アウェー」に出ることの意義を個人的な経験に基づいて語れば、何か自分の核となるものを持てば、「アウェー」を恐れる理由はなくなると思う。振り返ってみると、私はこれまで図書館系のコミュニティー以外でも、メディアと経済思想史研究会、SHIPプロジェクト・サイバー法研究会・法情報学研究会、IIJ Webマーケティング勉強会、科学技術コミュニケーションデザインセミナー、社会心理学会、分子生物学会・生化学会人工知能学会といった場で話をしてきている。我ながらまずまずの多様性だと思うし、今後もぜひ思いもよらない分野から声がかかれば、と期待もしている。「アウェー」に出ていける理由は、どの分野にも応用可能な「インターネットの学術利用」という自分のテーマを持っているからだと思う。どの分野であっても、これを核に考えていけば、少なくとも話はできる。もし、「アウェー」への恐れを感じる方がいるなら、自分の核となるテーマは何なのかを考え、そしてその核が特定分野の専門用語であるなら、より一般的な言葉に置き換えられないかを考えるとよいのではないだろうか。

さて、最後にARGカフェ&ARGフェストに限らず、私が10年以上前から自分の活動において意識しているある方の言葉を紹介しておこう。

・様々な知識を持っている人達が出会える場について
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/Motivation.html

筆者の黒木玄さん(東北大学)には、今回はお目にかかれなかったが、また機会を創っていきたいと思う。

なお、ライトニングトークの資料は、お許しをいただけた方々の分をインターネットでも公開するようにしたい。順次公開するのでいましばらくお待ちを。