2009-07-14(Tue): エル・ライブラリー、ドーンセンター、大阪府立中之島図書館を訪ね、大阪市立大学で講演

朝から大阪に入り、

・エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
http://shaunkyo.jp/
http://d.hatena.ne.jp/l-library/

・ドーンセンター(大阪府男女共同参画推進財団)
http://www.dawncenter.or.jp/

大阪府中之島図書館
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/

を順に見学。

まずはエル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)から。

エル・ライブラリーが入居しているのは、

・エル・おおさか(大阪府立労働センター)
http://www.l-osaka.or.jp/

想像していた以上に大きな建物だ。入口に、

・「賃金管理ソフと人事考課ソフト斡旋販売のお知らせ」(エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館、2009-01-08)
http://d.hatena.ne.jp/l-library/20090108/1231385584

で紹介されていたソフトのポスターが知っている方々の顔写真入りで貼られている。


入口から覗きこむと、旧知の谷合佳代子さんや千本沢子さんがいらっしゃり、ごあいさつ。

谷合さんに開架の資料や貴重資料を見せていただきながら、ご案内いただく。

やはり労働問題に関する資料、特に原資料というべきものが多い。一般的に見れば、いますぐ何かの役に立つというものではないだろうが、だからと言って廃棄してよいものでもない。まさに歴史の証言とも言うべき資料なのだから。

中でもこれこそ専門図書館の仕事だと感動したのが、

大阪毎日新聞大阪朝日新聞明治20年からの切り抜き集。労働関係の記事だけを抜き出しているという。

これはデータベース化したら役に立ちそう。谷合さんとも話したが、むしろ毎日新聞朝日新聞が買い取ればいいのにとも思う。新聞社の最大の資産は、いまや過去の記事アーカイブ。すべてを単にデジタル化するだけでは能がない。このように今風に言えば、タグ付されたデータは貴重なはずだが、両社がそう評価できるかどうか。

さて、

・「定額給付金を使ってエル・ライブラリーの会員になろう」(編集日誌、2009-03-05)http://d.hatena.ne.jp/arg/20090307/1236384628

で書いたように、

エル・ライブラリーの会員になってみた。これは決してセンチメンタルな感情でのサポートではなく、自分自身働き方が変わっていく中にあるからこそ、外部ブレインとしてエル・ライブラリーを持つことが重要と考えたから。これから一層真剣に考えなくてはいけない人事・労務的な面で、エル・ライブラリーの機能を活用していこう。

・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(1)」(編集日誌、2008-04-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080428/1209310367
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(2)」(編集日誌、2008-05-10)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080510/1210411649
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(3)」(編集日誌、2008-05-13)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080514/1210718590
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(4)」(編集日誌、2008-05-21)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080523/1211508138
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(5)」(編集日誌、2008-05-21)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080601/1212312095
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(6)」(編集日誌、2008-06-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080607/1212801282
・「大阪府労働情報総合プラザ・大阪社会運動資料センターの存続を巡って(7)」(編集日誌、2008-07-23)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080726/1217076151
・「嵐に抗して歩み始めた図書館−エル・ライブラリー 大阪産業労働資料館を心から祝う」(編集日誌、2008-10-21)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20081022/1224603655

ちなみに、エル・ライブラリーを訪れたもう一つの理由が、次の第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪の会場候補地の見学というもの。エル・おおさかは交通アクセスがいいのに加えて、会議室の利用料も低めなので、ほぼここに決定。追って正式な案内を出すが、第5回は8月23日(日)の午後から大阪で開催する。真夏の大阪ではあるが、ぜひ関西方面の方々にご参加いただきたい。

谷合さん、千本さんとランチをご一緒した後、道を教えていただいて、

・ドーンセンター(大阪府男女共同参画推進財団)
http://www.dawncenter.or.jp/

・ドーンセンター情報ライブラリー
http://www.dawncenter.or.jp/libsrch/

へ。

ドーンセンターは、専門図書館協議会全国研究集会やレファレンス協同データベース事業フォーラムでご一緒した木下みゆきさんと知り合いなのだが、まずは声をかけずに見学。

・「専門図書館協議会全国研究集会に参加−2日目」(編集日誌、2008-07-25)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20080727/1217127833
・「第5回レファレンス協同データベース事業フォーラムに参加」(編集日誌、2009-02-20)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090221/1235190007

ドーンセンター情報ライブラリー所蔵 女性の表現作品集「写真」という展示があったのだが、「【和書・洋書】417冊」と所蔵・展示の冊数を明記している工夫に感心。

その他、展示に関連する冊子が目に入りやすく手に取りやすい位置にあること、配布物の棚では、紙が折れ曲がらないように透明のプラスチック板を抑えにしていること、センターの入口より手前の階段やエレベーターからあがってすぐの位置に学校図書館で使われている本の返却ポストを置いていることなど、様々な工夫に目が行く。

その後、木下さんとしばらく歓談し、ドーンセンターの敷地のはじにある豊臣時代の大阪城の石垣が復元されている様をみてから、

今度は、

大阪府中之島図書館
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/

へ。

立派な建物。その由来は、

大阪府中之島図書館 - 建物紹介
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/tatemono.html

に詳しい。

ここでは、

・デジタル情報室
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/busi/digital.html

で一仕事させてもらう。市民がふらっと立ち寄れる場が、市内の中心部にあるこの環境はうらやましい。

さて、夕方からは、大阪に来たそもそもの理由である

2009-07-14(Tue):
大阪市立大学創造都市研究科 夏季連続シンポジウム(情報システム創成研究分野)「Academic Webの可能性と課題−ARGの10年とacademicweb.jp構想」(岡本真)
(於・大阪府大阪市立大学文化交流センター)
http://www.gscc.osaka-cu.ac.jp/events/2009/symp_090713.html

で講演。

・「Academic Webの可能性と課題−ARGの10年とacademicweb.jp構想」
http://www.slideshare.net/arg_editor/ocu-gscc-ws20090714

討論時間を多めにとる構成だったので、かなり突っ込んだ意見交換ができたのがありがたかった。諸々ご手配くださった村上晴美さんに感謝。

・村上晴美研究室
http://www.media.osaka-cu.ac.jp/~harumi/

Academic Webとacademicweb.jpについては、ここしばらく集中的に話してきたが、もういいだろう。あとは実行あるのみ、と堅く決意できる講演だった。ご多忙な中、ご来場くださった方々にも感謝。