未来社、サイトをリニューアル(2009-08-06)
学術書の出版社としては老舗の一つである未来社がサイトをリニューアルした(2009-08-06)。
・未来社
http://www.miraisha.co.jp/
・未来社の過去のサイト
http://web.archive.org/web/*/http://www.miraisha.co.jp/
・「HPをリニューアルいたしました」(未来社、2009-08-06)
http://www.miraisha.co.jp/topics/2009/08/post-4.html
同社のサイトについては、もう2年前に以下のように述べたことがある。
未来社の西谷さんが少し前にこう書いている。
未來社ホームページへのアクセス数の増加に比例して購入書籍の冊数、金額がさほど上昇しないのは書籍購入へのインセンティブの不足にも原因があったのではないかと最近は思うようになった。『早稲田古本屋街』が著者の署名付き(希望すれば)というプレミアム販売でもあったからかなりの注文があったわけで、読者にとってなんらかのプラス要因のようなものがあれば、読者の直接購入をもっと喚起することができるのではないか。その観点から今後は、品切れ本のオンデマンド化など、読者へのサービスの質もくわえてホームページの活性化をさらに考えてみようと思っている。
・「ホームページの活用再考」(未来の窓116)
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mado/backnb/mado2006.html#116確かにそういった施作も必要だろうが、未来社のサイトの場合、まずはサイトのつくり方に課題があるのだが……。SEO対策を論じる以前に使いにくいが、なんとかならないものだろうか。
・「出版PR誌は情報の宝庫」(編集日誌、2007-11-20)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071203/1196614091
今回も同社の社長である西谷能英さんが、
・「未來社ホームページのリニューアル」(未来の窓150)
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mado/mado2009.html#150
・「リニューアル後の未來社ホームページ続報」(未来の窓151)
http://www.miraisha.co.jp/mirai/mado/mado2009.html#151
を書いており、アクセス数が大幅に向上したことを伝えている。当然過ぎる結果とは思うが、やらないまま放置しているよりは一歩前進だろう。ぜひ、小規模出版社のウェブ活用の成功例になってほしいものだ。
ただ、リニューアルにあたって、たとえば、
・デリダの部屋(過去のサイト)
http://web.archive.org/web/*/http://www.miraisha.co.jp/derrida/
のようにこれまであったページを削除し、またURLを変更してリンク切れを多発させているのは惜しい。
ともあれ、出版社のサイトにはまだできることが多々眠っている。たとえば、「未来の窓」の活用一つで、リニューアル後の10倍のアクセス程度で驚いている以上の効果が現れるはずだ。出版社の力がどれだけウェブで発揮されるのか、注目したい。