2006-05-08(Mon): MIT OCW騒動と講義の著作権
MITのオープンコースウェア(OCW)サイトで公開されていた画像が中国人コミュニティーを傷つけるものと批判を受け、サイトが一時的に閉鎖されたという。「反中画像、米MITがサイト一時閉鎖」として朝日新聞が伝えている。MITが声明を出しているので、詳しいことはそちらに譲りたい。
さて、同じような事態が起きた場合、日本のいくつかの大学が公開しているOCWサイトでは、どのような対応をとるのだろうか。そして、このような事態を想定して、あらかじめ講義資料の作成者である教員となんらかの合意をつくっているのだろうか。
気になるのは、OCWサイトでの講義資料の公開にあたって、著作権をどのように定めているかだ。特にOCWサイトで講義資料を公開する権利(公衆送信権)は大学と教員のどちらが持つと定めているのだろうか。いや、そもそもOCW以前の問題として、日本の大学では講義資料の著作権は大学に属するものと定めているのだろうか、教員に属するものと定めているのだろうか。大学の教員や職員の方々、ご教示ください。
・「反中画像、米MITがサイト一時閉鎖」(朝日新聞、2006-05-08)
http://www.asahi.com/edu/news/TKY200605080163.html
・Statements on Visualizing Cultures
http://web.mit.edu/newsoffice/2006/visualizing-cultures.html
・Professor Miyagawa’s statement read at the April 26, 2006 forum held to address concerns from the Chinese community at MIT
http://web.mit.edu/miyagawa/www/index2.html
・Shigeru Miyagawa
http://web.mit.edu/miyagawa/www/
・John W. Dower
http://web.mit.edu/jdower/www/dower.htm
・MIT OpenCourseWare
http://ocw.mit.edu/