2007-05-22(Tue): 早稲田大学演劇博物館のメールマガジン登録方法には問題がないか

早稲田大学坪内博士記念演劇博物館
http://www.waseda.jp/enpaku/

のサイトにメールマガジンの配信登録ができる。実際に登録してみて非常に気になったことがある。

・演劇博物館メールニュース
http://www.waseda.jp/enpaku/news/

のページで「無料メールニュース配信申し込み」を押すと、ブラウザの別ウインドウが開き、URLが表示されない形で「名前」「電話番号」「メールアドレス」を登録する欄が現れる。しかし、注意深くをみると、

・演劇博物館メールニュース配信申し込み
http://cgi.shoyo.or.jp/test.html

というURLであることがわかる。気づかないまま「waseda.jp」から「shoyo.or.jp」に移動しているわけだ。さらに調べてみると、「shoyo.or.jp」は

・財団法人逍遙協会
http://www.shoyo.or.jp/

のサイトである。

利用者に明示しないまま、別の法人が管理するサイトに移動し、「名前」「電話番号」「メールアドレス」を登録させるこの方法には問題がないだろうか。逍遙協会は演劇博物館内に事務所を置くといい、おそらく極めて近しい関係にあるのだろう。だが、仮にそうだとしても、学校法人の早稲田大学と財団法人の逍遙協会は別々の組織である。現状は、早稲田大学演劇博物館を信頼して「名前」「電話番号」「メールアドレス」を登録している利用者を結果的に欺き、利用者の情報を無断で逍遙協会に渡していることにならないだろうか。関係者の方々には再考をお願いしたい。

なお、メールマガジンの登録に際して「名前」や「電話番号」の入力を求めることは、正確な情報が入力される保障がないことと、その割には慎重な管理が求められるということを考えると、意味がないように思う。メールマガジンの配信登録者の情報が流出しても、メールアドレスだけなら被害は限定的だが、そこに氏名や電話番号がセットになっていると、取り返しがつかない事態になってしまう。本当に必要な情報なのか、これも再考すべきではないだろうか。