国立公文書館、デジタル展示に「再建日本の出発」を追加

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国立公文書館がデジタル展示に「再建日本の出発−1947年5月 日本国憲法の施行」を追加した(公開日不明)。2007年の春の特別展示を再構成したもので、1945年9月から日本国憲法が施行された1947年5月までの間に残された様々な公文書を電子化している。電子化された57本の公文書はいずれも貴重なものだが、「マッカーサー憲法草案」「憲法改正草案要綱」「米国教育使節団報告書」といった著名な文書から、「政府白書の必要性」「当用漢字表、「現代かなづかい」の実施に関する件」といった行政や生活の改革に関わる文書、そして「日本国憲法施行記念式典式場案内図」といったまず目にすることがない文書まで様々な文書が含まれている。また憲法原本も電子化されている。
開催した展示会の電子化というと、資料類を電子化しただけで見せる工夫が欠けているケースが多いが、「再建日本の出発−1947年5月 日本国憲法の施行」は非常によくできている。「新憲法の制定」「公布に伴う施策」「戦後改革の諸相」といったテーマ別の見出しや年表を使った資料の見せ方が非常に上手だ。特にトップページで年表上に付箋風に文書名を配置しクリックできるようにしているデザインには感心する。思わずクリックし、そのままデジタル展示の中にわけいっていけるよう計算しつくされている。

・再建日本の出発−1947年5月 日本国憲法の施行
http://www.archives.go.jp/exhibition/digital/saiken/
国立公文書館
http://www.archives.go.jp/