2008-01-08(Tue): 小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(6)

これからホームページをつくる研究者のために―ウェブから学術情報を発信する実践ガイド (ACADEMIC RESOURCE GUIDE)

以前、

・「それで学術研究が成り立つのだろうか」(編集日誌、2007-02-26
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070228/1172616083

でその論説を紹介した亀井伸孝さんが「言論の自由と責任について復習する教科書」というタイトルをで書評を書いてくださっている。

・読書日記『これからホームページをつくる研究者のために』(2008-01-04)
http://www.aa.tufs.ac.jp/~kamei/review2008-j.html#review20080104

本書を手に取る意義は、二点あると思われる。ひとつは、事例がヴァリエーションに富んでいること。(中略)
もうひとつは、研究者が自分の情報公開度を点検するチェックリストとして使えることである。

ウェブ活用のマニュアルの形を取りつつ、これは言論の自由と責任をめぐる各人の意識を再点検し、復習するための教科書でもあるだろう。

いずれもうれしく、そして恐縮する。丹念に読み込んでくださった亀井さんに感謝。

ところで、亀井さんも書いているが、亀井さんとは「言論の自由をめぐる見解について、メルマガ間のリンクと引用で意気投合したという経緯」がある。これぞネットワークの醍醐味。

・亀井伸孝の研究室
http://www.aa.tufs.ac.jp/~kamei/

少し話がそれるが、私は大勢の知己・友人をネットワークの力で得てきた。たとえば、

・「はなちゃんに会い、赤間道夫さんとおしゃべり」(編集日誌、2007-12-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071210/1197214982
・「京都市内各所を訪問」(編集日誌、2007-01-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070129/1170024165

でふれた赤間道夫さん(愛媛大学)や指宿信さん(立命館大学)とはもう10年来のつきあいになる。お二人とも自分からすれば人生の大先輩だが、うれしいことにお二人とも常に対等に接してくださる。そうすることが、ネットワークの作法というものだ、ということを赤間さんも指宿さんも身をもって教えてくださった。対等性の作法。大学で学べることはごく限られており、人はさまざまなことをその後の人生の中で学んでいく。私の場合、ネットワークで出会ったさまざまな大学人に負うところは非常に大きい。そういった経緯があればこそ、大学の外にいる自分が大学に対して関心を持ち続けるのだろう。そして、持続する関心があればこそ、批判を含みはしつつも究極的には大学を支持するのだろう。亀井さんとの出会いを通して、ふと10年前を思い出し、こんなことを思った次第。

・『これからホームページをつくる研究者のために−ウェブから学術情報を発信する実践ガイド』(岡本真著、築地書館、2006年、2940円)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480671335X/arg-22/
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(5)」(編集日誌、2007-12-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071231/1199065972
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(4)」(編集日誌、2007-11-13)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20071120/1195490724
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(3)」(編集日誌、2007-09-18
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070919/1190222420
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想(2)」(編集日誌、2007-08-26)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070827/1188170515
・「小著『これからホームページをつくる研究者のために』への感想」(編集日誌、2007-04-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070406/1175816302