2008-01-27(Sun): つづきはウェブで−研究者×新聞の場合

今日の日本経済新聞の連載コラム「健康情報読み解く」が気になった。毎週日曜日に掲載のコラムだが、今回は「新成分うたう食品」と題して、食品の新商品で謳われることが多い新成分の多くは、まだ「研究段階」にとどまることを指摘している。その上で

むしろ、複数の大規模なヒト研究で確認されたような「実践段階」の情報を、もっと積極的に活用すべきではないか。

と述べて、有用な情報源として世界保健機関(WHO)と世界がん研究基金が出している2つの報告書を紹介している。

さて、このコラムは分量も限られているからだろう。筆者である坪野吉孝さん(東北大学)はコラムをこう結んでいる。

二つの報告書のより詳しい解説を、筆者のブログ(http://blog.livedoor.jp/ytsubono/)に掲載しておいた。ご覧いただきたい。

紙面からウェブへ、誰もが望むであろうこの連携は、まだまだ実践例に乏しいのが現状だが、媒体側に依存するのではなく、このように筆者自身のサイトでフォローアップしていくと、読者は実にありがたい。そして、このコラムを通して健康情報の正しい読み解き方を訴えたい坪野さんにとっても本意だろう。このようなケースにはどんどんと増えてきてほしい。

・「食生活と疾病予防に関する国際機関の報告書」(医学ジャーナルで世界を読む、2008-01-27)
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/archives/51258416.html
・医学ジャーナルで世界を読む(坪野吉孝さん)
http://blog.livedoor.jp/ytsubono/
・Tsubono Report(坪野吉孝さん)
http://www.metamedica.com/