国立国会図書館、平成19年度書誌調整連絡会議報告と記録集を公開(2008-02-21)
国立国会図書館が平成19年度書誌調整連絡会議報告と記録集を公開した(2008-02-21)。
・国立国会図書館 - 書誌データの基本方針と書誌調整:書誌調整連絡会議
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/conference.html
・平成19年度書誌調整連絡会議報告
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/h19_conference_report.html
・平成19年度書誌調整連絡会議記録集【PDF】
http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/h19_conference_kiroku.pdf
・付録:書誌データの作成および提供:新しい方針の設定(検討用)【PDF】
・国立国会図書館
http://www.ndl.go.jp/
会議の参加者は以下の通り(50音順、肩書きは会議開催当時)。
- 関連諸機関:
- 相原雪乃(国立情報学研究所学術基盤推進部学術コンテンツ課副課長)
- 上田修一(慶應義塾大学文学部教授)
- 大串純子(東京都立中央図書館サービス部資料管理課整理係目録管理担当係長)
- 金中利和(日本図書館協会分類委員会委員長)
- 北克一(大阪市立大学大学院創造都市研究科教授)
- 柴田正美(日本図書館協会件名標目委員会委員長 、帝塚山大学心理福祉学部学部長・教授)
- 多田智子(早稲田大学図書館資料管理課長)
- 常世田良(日本図書館協会理事・事務局次長)
- 根本彰(東京大学大学院教育学研究科教授)
- 宮澤彰(国立情報学研究所情報社会相関研究系教授)
- 山崎博樹(秋田県立図書館企画・広報班副主幹)
- 米澤誠(山形大学学術情報部学術情報ユニット長)
- 国立国会図書館:
- 那須雅熙(書誌部長)
- 中井万知子(書誌部副部長)
- 倉光典子(書誌部主任司書)
- 本橋修(書誌部書誌調整課課長補佐)
- 国立国会図書館(オブザーバー):
- 小林一春(書誌部国内図書課長)
- 西田元子(書誌部外国図書・特別資料課長)
- 小山順一郎(書誌部逐次刊行物課長)
「書誌データの作成および提供:新しい目標・方針の設定」をテーマにした会議の内容を詳細に収めている。様々な論点があるが、ここでは書誌データの作成と提供に関する新しい方針として、
- データの開放性を高め、ウェブ上での提供を前提として、多様な方法で容易に入手でき、活用できるようにする。
- 情報検索システムをもっと使いやすくする。
- 電子情報資源も含めて、多様な対象をシームレスにアクセス可能にする。
- データの有効性・効率性を高める。
- 外部資源・知識を活用する。
という5つの方針が示されていることだけを紹介しておきたい。5つの方針のうち、1から4にかけてはここ数年で議論が重ねられ、実験的な取り組みも少なからず始まっている。むしろ課題となるのは5番目の「外部資源・知識を活用する」だろう。これはいわゆるWeb2.0の活用と絡むことだが、集合知という言葉をまずはImplicitな集合知とExplicitな集合知にわけて、議論していくことが必要であるように思える。
なお、この方針に対する意見の受付が2008年3月10日まで行われていたが、現在では受付を終了している。
・「蔵書検索(OPAC)はどこに向かうのか−書誌調整連絡会議の報告を受けて」(編集日誌、2007-06-02)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20070603/1180834903