2009-02-27(Fri): 次世代OPACとは何か
最近、日本の図書館業界でも話題になってきた「次世代OPAC」について、あらためて次世代OPACとは何かを考えてみた。なんらかの意見に直接反対の意思を示すものではなく、いまの全体的な動向を危惧して考えたことである。
詳細な要件定義や海外事例が目立つが、本質はそこではないと思う。
もっと単純に、次世代OPACとは、図書館の業務システムとしてライブラリアン目線で作られたものではなく、情報の探索システムとしてユーザー目線で作られたものだ。そして、それはもうOPACとは呼ばれないものになっている。
ここを見失う限り、いくら海外や国内の導入事例を学んでも、その意味は皆無だ。もし、移入したとしても、それは形ばかりの次世代OPACに過ぎない。
以上、自戒を込めつつ。