2009-06-27(Sat): 情報メディア学会で講演「Academic Web宣言−学術資源を生かすための構想とその課題、そして可能性」


2009-06-27(Sat):
情報メディア学会 第8回研究大会「学術情報資源の活用と未来」
(於・東京都/科学技術振興機構
http://www.jsims.jp/kenkyu-taikai/08.html

で、「Academic Web宣言−学術資源を生かすための構想とその課題、そして可能性」と題して講演。

・「Academic Web宣言−学術資源を生かすための構想とその課題、そして可能性」【PPT】
http://www.ne.jp/asahi/coffee/house/doc/jsims(20090627).ppt

内容としては、これまで『情報管理』に書いた以下の5つの論考を、

・「『これからホームページをつくる研究者のために』刊行を前にして−いまなぜ研究者の個人ホームページなのか」(『情報管理』49-2、科学技術振興機構2006-05-01
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/2/49_86/_article/-char/ja/
・「インターネットが研究を変えるために−業績評価サイクルの確立を目指して」(『情報管理』49-6、科学技術振興機構2006-09-01
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/6/49_343/_article/-char/ja/
・「学術研究プラットフォームとしてのネットサービスを夢見る−新たな学術コミュニティーと学術コミュニケーションに向けて」(『情報管理』49-10、科学技術振興機構2007-01-01
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/10/49_586/_article/-char/ja/
・「「Web2.0」時代に対応する学術情報発信へ−真のユーザー参加拡大のためのデータ開放の提案」(『情報管理』49-11、科学技術振興機構2007-02-01
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/49/11/49_632/_article/-char/ja/
・「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」(『情報管理』51-10、科学技術振興機構、2009-01-01)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/51/10/51_753/_article/-char/ja/

もう一度構成しなおし、最後に「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」で述べた「academicweb.jp」の構想にふれるというもの。今後しばらくこの話をしていくつもりだが、まずまずの反響でよかった。

なお、「学術ウェブを担うプラットフォームへ−ARG創刊10年を機に」の末尾で、

同じような問題意識を持ち、物心の面で支援しようという方をお待ちしたい。そして、なによりもこれからの学術ウェブを共に創り出そうという決意のある方がいれば、ぜひ名乗りを上げてほしい。協働する機会へと発展させていきたいと心から願っている。

と述べたが、この姿勢はいまも変わっていない。問題意識を共有し、共に創り出そうという決意のある方を常に歓迎している。

さて、自分の講演の後は、旧知の佐藤翔さんや岡野裕行さんらのポスター発表を拝聴。

・かたつむりは電子図書館の夢をみるか(佐藤翔さん)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/
・佐藤翔「第2回ARGカフェ参加体験記」(第351号、2008-12-01)
http://archive.mag2.com/0000005669/20081201023616000.html
・佐藤翔(min2-fly)/katz3「Biblioblog in Japan」(第311号、2008-02-25)
http://archive.mag2.com/0000005669/20080225074128000.html

・Literary Museum Studies(岡野裕行さん)
http://d.hatena.ne.jp/literarymuseum/
・岡野裕行「「図書館としての文学館」試論−文学館研究の確立とウェブの活用構想」(第363号、2009-02-23)
http://archive.mag2.com/0000005669/20090224092010000.html

さて、情報メディア学会では、ポスター発表に移る前に「ライトニングトーク」を行うという異色の形式。6名の発表者が約7〜8分程度のトークを繰り広げていく。ライトニングトークとポスター発表の組み合わせは、非常に有用という印象を持った。今後、他の学会でも採用していってほしい。

ただ、初めてのことなので、やむをえないがポスター発表と組み合わせたライトニングトークと思うと、全般的に発表者の多くが研究内容の全体を語りすぎていたように思う。特に今回のように、その後にポスターを前にした交流会が予定されている場合、ライトニングトークでは、あくまで、研究の背景と成果だけを手短に伝え、個々の論点や手法の話については、ぜひポスターの前でお話しましょう、とまとめるのがよいのではないだろうか。

・「ライトニングトークのコツ?」(編集日誌、2009-02-13)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090215/1234691630

交流会では、基調講演をなされた小野寺夏生さん(元・筑波大学)をはじめ、緑川信之さん(筑波大学)、岸田和明さん(慶應義塾大学)、松林麻実子さん(筑波大学)らに、初めてお目にかかれ、新保史生さん(慶應義塾大学)のような先方が大学院生の頃からおつきあいさせていただいている旧知の方にもずいぶん久しぶりにお目にかかれた。

法源(新保史生さん)
http://www.hogen.org/

様々な出会いのきっかけを創っていただき、開催事務ご担当の皆さまには心から御礼を申し上げたい。