2009-08-30(Sun): 第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」への皆さんの感想(2)

・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」への皆さんの感想(1)」(編集日誌、2009-08-19
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090821/1250849992

の続き。

さすがに出尽くした感があるので、これが最後だろうか。

まずは、

・「ARGフォーラム当日受付実施のお知らせ−明日8月17日(月)第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(長尾真 国会図書館長×金正勲・津田大介橋本大也内田麻理香)」(編集日誌、2009-08-16)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090816/1250422725

で漏らしていたイベント紹介をしてくれていた記事。

・「イベント紹介「この先にある本のかたち」」(王様の耳はロバの耳、2009-08-17)
http://ameblo.jp/akihiko/entry-10322425377.html

そして、皆さんの感想。以下は当日会場にお越しになった方々。

・「ARGフォーラムにいってきました」(fumi's blog、2009-08-20
http://fumi.vox.com/library/post/arg.html
・「この先にある本のかたち(自分バージョン)」(No Laughing Matter!、2009-08-21)
http://d.hatena.ne.jp/neko-yashiki/20090821/p1
・「ARGフォーラムに参加&お手伝いしてきました」(エアロプレイン、2009-08-21)
http://airoplane.net/2009/08/21/arg-forum-01.html
・「本を自分の名刺代わりにする」(『ビジネス2.0』の視点、2009-08-23)
http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2009/08/post-9e9a.html
・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」に行ってきた」(雪景色、2009-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/snow8/20090823/p1
・「電子出版物流通センター(仮称)がなぜ出版社(権利者)にアクセス料金を支払うのかの疑問」(丸山高弘の日々是電網 The First.、2009-08-23)
http://maru3.exblog.jp/8850185
・「第一回ARGフォーラム、行ってきました」(うろうろしながら図書館のお勉強、2009-08-24)
http://la-yosegayoi.blog.so-net.ne.jp/2009-08-24

そして、お越しにはなれなかったものの、その後、ウェブ上の記録や報道を読んだ方々の感想。

・「Googleのように議論よりまず実行か」(やまもも書斎記、2009-08-22
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/08/22/4531595
・「本は編集者が作る」(横浜逍遙亭、2009-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20090823
・「行けなかったARGフォーラム「この先にある本のかたち」をネットで体験する。」(【海難記】Wrecked on the Sea、2009-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090823#p1
・「国会図書館、書籍をネット配信へ」(telescoweb event、2009-08-24)
http://event.telescoweb.com/node/10125
・「国会図書館の「書籍ネット配信」構想」(That's Life "気になるニュースとブックレビュー"、2009-08-25)
http://blog.beatemotion.org/2009/0825_2357.html
・「コンテンツ作者への連絡」(てくてく糸巻き、2009-08-26
http://blog.ptlabo.net/index.php?id=09080039
・「NDLとARGフォーラム」(図書館員もどきのひとり言、2009-08-26
http://liblog.seesaa.net/article/126618412.html
・「本とデジタルと図書館」(やまもも書斎記、2009-08-29)
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/08/29/4547895

あまり個別の記事に反応できていないのだが、開催者としては、丸山高弘さんのような反応が出てくると非常にうれしい。

・「電子出版物流通センター(仮称)がなぜ出版社(権利者)にアクセス料金を支払うのかの疑問」(丸山高弘の日々是電網 The First.、2009-08-23)
http://maru3.exblog.jp/8850185

あと、気になったのは、編集者である中山隆さんの

・「本は編集者が作る」(横浜逍遙亭、2009-08-23)
http://d.hatena.ne.jp/taknakayama/20090823

だろうか。「本は著者が作ると同時に編集者が作るものだ」という主張には、かつて出版社の編集者だった私としては反対はしない。だが、干場弓子さんが指摘している「編集者の企画力の陳腐化、出版社のマーケティング力不足がまず厳しく問われるべき」や「編集者のすべてが現時点で、優れた企画力、発掘力を持っているわけではない」といった点を、出版社の中にいる編集者は考えなくてはいけないと思う。

・「出版に展望はあるが、○○な出版社に展望はない−出版書店業界事情 ●干場」(ディスカヴァー社長室blog、2009-08-27)
http://d21blog.jp/discover/2009/08/post-99ca.html

編集者は必要ということと、いま出版社で働いているすべての編集者が必要ということとはあくまで別次元の話。手前味噌だが、私はACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)という媒体の編集者でもあるわけで、もはや、いや元来編集という役割を担う人間は出版社の中だけにいるわけではない。編集者という人間や、編集という行為の位置づけを冷静に見る必要があると思う。

先日書いた

・「なぜ、岩波書店は長尾真著『電子図書館』(岩波書店、1994年)を復刊しないのだろうか」(編集日誌、2009-08-27)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090829/1251531818

は、まさに干場さんのいう「出版社のマーケティング力不足」の最たるものだろうしね。