2007-04-15(Sun): 『これからレポート・卒論を書く若者のために』(酒井聡樹著、共立出版、2007年、1890円)
『これから論文を書く若者のために』の著者・酒井聡樹さんが5月に新著『これからレポート・卒論を書く若者のために』を刊行するという。これはまた大いに楽しみな一冊だ。すでに目次が公開されているので、まず目次を紹介しておこう。
- 第1部 レポート・卒論を書く前に
- 第1章 レポート・卒論とは何か
- 第2章 なぜ、レポート・卒論を書くのか
- 第3章 わかりやすいレポート・卒論を書こう
- 第2部 レポート・卒論の書き方
- 第1章 テーマの決め方
- 第2章 文献検索・実験・調査の進め方
- 第3章 レポート・卒論の構成
- 第4章 構想の練り方
- 第5章 タイトルの付け方
- 第6章 序論の書き方
- 第7章 研究方法の説明の仕方
- 第8章 結果の説明の仕方
- 第9章 図表の提示の仕方
- 第10章 説得力のある主張とは
- 第11章 考察の進め方
- 第12章 引用の仕方
- 第13章 結論の書き方
- 第14章 要旨の書き方
- 第15章 効率の良い執筆作業
- 第3部 日本語の文章技術
- 第1章 わかりやすい文章とは
- 第2章 文章全体としてわかりやすくする技術
- 第3章 一つ一つの文をわかりやすくする技術
・『これからレポート・卒論を書く若者のために』(酒井聡樹著、共立出版、2007年、1890円)
http://www.kyoritsu-pub.co.jp/shinkan/shin0705_01.html
http://hostgk3.biology.tohoku.ac.jp/sakai/ronbun/honR.html
『これから論文を書く若者のために』がそうであったように、『これからレポート・卒論を書く若者のために』はレポートや卒業論文を書く学生の定番の一冊となるだろう。刊行が待ち遠しい。
・『これから論文を書く若者のために大改訂増補版』(酒井聡樹著、共立出版、2006年、2730円)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4320005716/arg-22/
2007-04-14(Sat): 最近のニュースから
・「凸版、「MuseScope」の最新版を提供開始--博物館や美術館の収蔵品を横断検索」(CNET Japan、2007-03-29)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20346125,00.htm
・「京都国際文化交流財団とキヤノン,襖絵などをデジタル画像として保存/出力するプロジェクトを発足」(Tech On!、2007-03-05)
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20070305/128441/
・「東大理学部広報専任准教授の横山広美さん」(読売新聞、2007-03-20)
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/mixnews/20070320ok01.htm
・「京大、初の女性事務部長誕生 元総長時に電子図書館プロジェクトも」(京都新聞、2007-04-06)
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007040600166
2007-04-13(Fri): 雑誌「科学」の特集「〈検索〉の未来」
岩波書店の雑誌「科学」2007年3月号の特集は「〈検索〉の未来」。内容は以下の通り。
・「科学」77-3(2007年3月号)
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo200704.html
なかでも大久保公策さんの「生命科学データベースの現状と課題−−パラダイム転換の最後のバリア」は、頭文字表現に依存したデータベースの命名法を批判しており興味深い。
2007-04-12(Thu): 秋野豊ユーラシア基金、ユーラシア紛争調査プロジェクト第9回秋野豊賞を募集
秋野豊ユーラシア基金がユーラシア紛争調査プロジェクト第9回秋野豊賞を募集している。この賞はユーラシアの紛争・安全保障の調査・研究を行う方に対する助成制度で、1名につき40万円が支給される。応募資格は「原則として大学院生およびオーバードクター(常勤職についていないこと)」だが、すばらしいことに
ただし大学生、社会人であっても、問題意識、熱意、計画などが基金の主旨に沿うものであれば選考の対象となります。
という但し書きがある。申し込みの〆切は2007年5月1日(金)。関心のある方はぜひ秋野豊ユーラシア基金のサイトで詳細を確認してほしい。
・ユーラシア紛争調査プロジェクト第9回秋野豊賞募集要項
http://www.akinoyutaka.org/prize/prize07/appli.html
・秋野豊ユーラシア基金
http://www.akinoyutaka.org/
「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」、第200号に到達(2007-04-13)
京都部落問題研究資料センターが発行する「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」が第200号に到達した(2007-04-13)。創刊は2002年4月25日。以来約5年での200号達成となった。メールマガジンの内容は、
- 人権関係テレビ番組情報
- 定期刊行物目次速報
- 新着図書情報
で構成されている。主義主張に関係なく有用なリソースの一つとして活用できるだろう。ただ、惜しむらくは創刊当時に京都部落問題研究資料センターの所長であった灘本昌久さんのコラムが灘本さんの所長退任とともになくなったことである。誌面の最後のコラムを読みたいがためにメールマガジンに目を通すという方は少なくない。メールマガジンをただ配信するだけでなく実際に読んでもらうために、味のあるコラムを設けるというのは一つのテクニックとしても重要なことだった。京都部落問題研究資料センターには、次の300号に向けてぜひコラム復活を検討してほしい。
・「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」第200号(2007-04-13)
http://blog.mag2.com/m/log/0000088471/108448079.html
・「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」第1号(2002-04-25)
http://blog.mag2.com/m/log/0000088471/60300526.html
・「京都部落問題研究資料センター メールマガジン」
http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/mel/
・京都部落問題研究資料センター
http://www.asahi-net.or.jp/~qm8m-ndmt/
・灘本昌久ホーム・ページ
http://www.cc.kyoto-su.ac.jp/~nadamoto/index-j.html
国立天文台、「一家に1枚 宇宙図 2007」のサイトを公開(2007-04-13)
国立天文台が「一家に1枚 宇宙図 2007」のサイトを公開した(2007-04-13)。正式公開は4月に入ってからだが、国立天文台の更新履歴によれば、3月27日にはすでに公開されていたようだ。「一家に1枚 宇宙図 2007」はここ数年、科学技術週間にあわせて作成・配布されている一家に1枚シリーズの一つで、科学技術週間のサイトでは印刷用のPDF版が公開されている(2007-03-28)。
・一家に1枚 宇宙図 2007
http://www.nao.ac.jp/study/uchuzu/
・文部科学省 - 一家に1枚 宇宙図 2007について
http://www.mext.go.jp/a_menu/kagaku/week/uchuu.htm
・文部科学省 - 「一家に1枚 宇宙図 2007」の製作について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/19/03/07032611.htm
・科学技術週間
http://stw.mext.go.jp/
・国立天文台 - 更新履歴
http://www.nao.ac.jp/update/
・国立天文台
http://www.nao.ac.jp/
消防研究センター、燃焼実験データベースを公開(2007-02-13)
消防研究センターが燃焼実験データベースを公開した(2007-02-13)。まだベータテスト版ではあるが、定型試験法による燃焼実験のデータが動画を含めて公開されている。また、現在準備中のようだが、いずれは各種火災実験のデータも公開されるようだ。
・燃焼実験データベース
http://firedb.fri.go.jp/
・総務省消防庁消防大学校消防研究センター
http://www.fri.go.jp/
東京大学経済学部図書館、古貨幣・古札画像データベース【試行版】を公開(2007-04-05)
東京大学経済学部図書館が古貨幣・古札画像データベース【試行版】を公開した(2007-04-05)。同図書館は古貨幣約1万2千枚、古札約2万5千枚を所蔵しており、試行版ではこのうち古貨幣1万1千枚、古札約4千400枚が電子化されている。トップページに掲げられた次の文章がいい。
寄贈のあった大正末から昭和初頃より以来、幾度となく整理分析が行われ、公開方法が模索されてきました。
今世紀に入り、技術的困難はウェブ環境の進展に活路を見出し、さらには多くの方々の支援を得ることで、この度、ようやく画像データベースとしてその一部を公開することができました。寄贈者を初めとする先人達の願いは、およそ八十年をかけて日の目を見ることとなったわけです。
貴重資料をウェブで公開する意義を十分に語っている。
なお、利用に当たっては「東京大学経済学部図書館電子資料利用規則」への同意が求められている。
・古貨幣・古札画像データベース【試行版】
http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/shiryo/kahei.html
・「古貨幣・古札画像データベース【試行版】公開しました」(東京大学附属図書館、2007-04-05)
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/koho/news/news/keizai_07_04_05.html
・「古貨幣・古札画像データベース【試行版】公開しました!」(東京大学経済学部図書館)
http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/news/news.html#kahei200704
・東京大学経済学部図書館
http://www.lib.e.u-tokyo.ac.jp/
・東京大学附属図書館
http://www.lib.u-tokyo.ac.jp/
福島大学附属図書館、新着情報のRSS配信を開始(2007-04-02)
福島大学附属図書館が新着情報のRSS配信を開始した(2007-04-02)。
・福島大学附属図書館 - RSS配信について
http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/oshirase/2007-rss.htm
・福島大学附属図書館
http://www.lib.fukushima-u.ac.jp/
国際交流基金日米センター(CGP)、サイトをリニューアル(2007-03-30)
国際交流基金日米センター(CGP)がサイトをリニューアルした(2007-03-30)。団体向けの助成情報や個人向けのボランティア情報など、同センターの主軸の事業がわかりやすく、かつアクセスしやすくなっている。また、トップページの左上に
と、同センターの役割が掲げられているのもいい。
・国際交流基金日米センター(CGP)
http://www.jpf.go.jp/cgp/
・国際交流基金
http://www.jpf.go.jp/
横浜市、横浜開港資料館所蔵の昭和初期地形図を公開(2007-03-29)
横浜市が横浜開港資料館が所蔵する昭和初期の横浜市の3000分1地形図を公開した(2007-03-29)。この地形図は1928年(昭和3年)から1953年(昭和28年)に横浜市が作成したもので、76枚が電子化されている。当時の地形図と現在の航空写真を重ね合わせることができ、戦前戦後の横浜の移り変わりをうかがえる。
・横浜市三千分一地形図
http://www.city.yokohama.jp/me/machi/kikaku/cityplan/gis/3000map.html
・横浜市
http://www.city.yokohama.jp/
・「当館所蔵横浜市作成3000分1地形図を横浜市のHP上で公開しました。」(横浜開港資料館、2007-03-29)
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/news/etsuran.html
・横浜開港資料館
http://www.kaikou.city.yokohama.jp/
国立国語研究所、「日本語ブックレット2005」を公開(2007-03-28)
国立国語研究所が「日本語ブックレット2005」を公開した(2007-03-28)。「日本語ブックレット」は一年分の日本語の動向を書籍や雑誌、新聞記事等に基づいてまとめたもので、2003年度から始まっている。内容は二部構成となっており、第一部は各メディアにおける日本語の動向をまとめ、第二部は文献目録を収めている。参照しやすいhtml形式で公開されているのが好印象だが、印刷やデータ処理といった利用方法を考慮して、ブックレットをまるごとPDF版でも提供しているほか、第二部の文献目録はタブ区切りテキスト(TSV)やエクセルの形式でも提供されている。
・日本語ブックレット2005
http://www.kokken.go.jp/katsudo/kanko/nihongo_bt/
・国立国語研究所
http://www.kokken.go.jp/
国立国語研究所、ことばに関する新聞記事見出しデータベースにデータを追加(2007-03-27)
国立国語研究所が「ことばに関する新聞記事見出しデータベース」に2005年のデータを追加した(2007-03-27)。このデータベースの詳細検索機能で2005年の記事を探してみると3813件の記事がみつかる。今回追加されたのは、約4000件に及ぶこれらのデータのようだ。
・ことばに関する新聞記事見出しデータベース
http://www.kokken.go.jp/katsudo/kenkyu_jyo/sinbun/
・国立国語研究所
http://www.kokken.go.jp/
横浜ユーラシア文化館、オロンスム出土モンゴル語文書データベースを試験公開(公開日不明)
横浜ユーラシア文化館がオロンスム出土モンゴル語文書データベースを試験公開している(公開日不明)。中国内蒙古自治区にあるオロンスムはモンゴル帝国下の都城址で、仏教寺院の跡からは16世紀〜17世紀のモンゴル語、モンゴル文字で書かれた文書が多数出土しているという。これらの遺物のうち1930年代〜1940年代に江上波夫らが約130片の文書を持ち帰っており、今回文書の電子化画像が公開された。
・オロンスム出土モンゴル語文書
http://www.eurasia.city.yokohama.jp/web-olonsume0701/index.htm
・横浜ユーラシア文化館
http://www.eurasia.city.yokohama.jp/
日本経済研究センター、竹中平蔵さんらのコラムを追加(2007-04-02)
日本経済研究センターがコラムのコーナーに以下のコンテンツを追加した(2007-04-02)。
毎月1回の更新となっているようだ。錚々たる書き手を集めたコラムであるだけに、ブログ形式にしてくれるとうれしい。
農業・食品産業技術総合研究機構、バイオマス研究センターのサイトを公開(2007-04-01)
農業・食品産業技術総合研究機構がバイオマス研究センターのサイトを公開した(2007-04-01)。現時点ではバイオマスに関するQ&Aが掲載されている。
・バイオマス研究センター
http://www.naro.affrc.go.jp/biomass/
・農業・食品産業技術総合研究機構
http://www.naro.affrc.go.jp/
・プレスリリース「バイオマス研究センターの設置について」(農業・食品産業技術総合研究機構、2006-12-01)
http://www.naro.affrc.go.jp/news/0000000003/2006/0000002608/0000002608.html
弘文堂、弘文堂プレップシリーズの著者によるリレーエッセイを公開(2007-04-01)
弘文堂がプレップシリーズの著者によるリレーエッセイを公開した(2007-04-01)。弘文堂プレップシリーズは法学学習者向けの入門書で、新刊4冊の著者によるリレーエッセイがブログ形式で公開されている。
・著者リレーエッセー(弘文堂プレップシリーズ)
http://recre.boxerblog.com/prep/
・「弘文堂プレップシリーズ著者リレーエッセイblog公開のお知らせ」(弘文堂、2007-04-01)
http://www.koubundou.co.jp/oshirase.html#2007040101
・弘文堂
http://www.koubundou.co.jp/
北海道大学附属図書館、サイトをリニューアル(2007-03-30)
北海道大学附属図書館がサイトをリニューアルした(2007-03-30)。トップページを左右に分割し、左側に各コンテンツへリンクしたメニューを置き、右側の上部に蔵書検索(OPAC)の検索窓を、その下にニュースを置くという構成をとっている。以前のサイトではトップページにOPACの検索窓がなかったことを考えると、使いやすさを考慮したことがうかがえる。ただし、ページが上下に長いのは改善する必要があるかもしれない。右側の下のほうにある読書案内やコレクション紹介は利用者の目に入らない可能性があるだろう。なお、今回のリニューアルに伴って、図書館からのニュースがRSSで配信されるようになっている。
・北海道大学附属図書館
http://www2.lib.hokudai.ac.jp/
・「図書館ホームページリニューアル」(北海道大学附属図書館、2007-03-30)
http://www2.lib.hokudai.ac.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=7
・従来の北海道大学附属図書館
http://www.lib.hokudai.ac.jp/index2.html
276号(2007-04-15、4513部)
新着・新発見リソースより、
- お茶の水女子大学、お茶の水女子大学教育・研究成果コレクションTeaPotを公開
- 国立公文書館アジア歴史資料センター、インターネット特別展「『写真週報』にみる昭和の世相」を一部公開
- 大阪府立図書館、「19世紀 薬用植物の世界」を公開
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