2009-08-18(Tue): 極めて私的な雑感−ARGフォーラムを終えて

2009-08-17(Mon):
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
(於・東京都/学術総合センター 一橋記念講堂)
http://sites.google.com/site/argforumsite/

の開催について、言ってみれば公式な開催報告は、

・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち」(長尾真 国会図書館長×金正勲・津田大介橋本大也内田麻理香)、無事開催」(編集日誌、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090819/1250657825

の通りだが、いくつか極めて私的な雑感を綴っておきたい。

一つ目。大学卒業後、最初に就職した出版社にいらした方にお越しいただいた。その方はすでに退職し、ご自分の会社を興したという。自分はその会社にわずか1年しかいなかったのだが、退職の日に暖かく励ましてくださったことを今でもよく覚えている。今回は目敏く開催を知り、駆けつけてくださった。ありがたい。フォーラム終了後、10年ぶりくらいの再会を果たし、最後は固く握手。あのときの温かいまなざし同様、今回の力強い握手のこともきっと忘れないだろう。

二つ目。ACADEMIC RESOURCE GUIDE(ARG)を創刊した頃に知り合ったユーザビリティの専門家の方にこれまたずいぶんと久しぶりに再会した。ご一緒しているメーリングリストへの投稿から、開催を知り、駆けつけてくださったのだ。その方にはYahoo! JAPAN在職中にも一度お仕事をお願いしたことがあり、どちらかと言えばウェブに関するツナガリの方と思っていた。だが、実は図書館にも強い関心・関与があることを前後のメールのやりとりで知り、10年の時を経て、また違う場面で接点を持てることがうれしい。

三つ目。直接にはまだ再会できてはいないのだが、これも10年以上前に一緒に出版業界への就職を目指す若者たちでやっていたメーリングリストの主催者だった方が、開催を知り、コンタクトしてきてくれた。きっと近々再会できるだろう。新たな楽しみが一つ増えた。

10年という時間の長さと重さを感じるが、10年を経ても声をかけてくださる方々、見守ってくださる方々への感謝を忘れないようにしよう。そして、自分もいま周囲にいる方々を何年が経っても忘れないようにしよう。力になれることがあれば力になり、直接お役にたてないようなら見守ろう。

2009-08-19(Wed): 第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」への皆さんの感想(1)

2009-08-17(Mon):
第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」
(於・東京都/学術総合センター 一橋記念講堂)
http://sites.google.com/site/argforumsite/

に参加した方々、会場参加はできず様々な中継を経て参加した方々の感想が出てきた。まとめて紹介したい。ご意見・ご批判もあろうが、なによりもわざわざ記事にしていただいていることに感謝。日誌のタイトルに(1)とつけたように、(2)以降があることを期待。

・「ARGフォーラムで感じたこと。「議論をしよう」って?」(ポットの日誌、2009-08-17)
http://www.pot.co.jp/diary/20090817_211732493913614.html
・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」(汐留通信、2009-08-17)
http://tomi.blog.ocn.ne.jp/siodome/2009/08/1arg_78a2.html
・「ARGフォーラムを聞いて読書術を思い出した」(反言子、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/kiwofusi/20090817/1250519275
・「第1回ARGフォーラムに行って来ましたよ(短報)」(稼ぐ大学図書館をつくる!、2009-08-17)
http://ameblo.jp/midori-the-librarian/entry-10323038209.html
・「ARGフォーラム」(何かの上層にある記憶媒体、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/hukira/20090817
・「ARGフォーラムを聴いてきました」(記憶の記録、2009-08-17)
http://libris.jugem.jp/?eid=1205
・「この先にある本のかたち」(mk88の独り言、2009-08-17)
http://mk88.blogspot.com/2009/08/blog-post_17.html
・「ARGフォーラムに参加してきました」(Literary Museum Studies、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/literarymuseum/20090817/p1
・「Twitter、フォーラム、ニコニコ生放送」(椰子の実通信、2009-08-17)
http://palmtimes.blogspot.com/2009/08/twitter.html
・無題(shinaco,doconoco、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/shinaco/20090817
・「ARGフォーラム「この先にある本のかたち」」(丸山高弘の日々是電網 The First.、2009-08-18)
http://maru3.exblog.jp/8823593
・「第1回ARGフォーラムが熱かった!」(本屋勤め人、等々力哲、2009-08-18)
http://todorokite.exblog.jp/11755527/
・「この先にある本の形」(アドブレイブ社長のつぶやきブログ、2009-08-18)
http://ameblo.jp/adbrave/entry-10323343232.html
・「第1回ARGフォーラムに行ってきたの巻」(俺とじょうぶな何か。、2009-08-18)
http://d.hatena.ne.jp/tjtake/20090818/1250602210
・「神保町へ」(はかとも/無縁の彷徨、2009-08-17)
http://d.hatena.ne.jp/monodoi/20090817/p1
・「またもやメモ(行けなかった第1回ARGフォーラムなど)」(外部記憶、2009-08-18)
http://masayuki.boo.jp/wp/archives/2009/08/1701.html
・「第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち:我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」」(かたつむりは電子図書館の夢をみるか、2009-08-18)
http://d.hatena.ne.jp/min2-fly/20090818/1250572542
・「電子図書館構想」(junhara's blog、2009-08-18)
http://jun.typepad.jp/junhara/2009/08/post-7049.html
・「やっぱりうらやましかったよということ。」(読書ノートのつもり?なつれづれ日記、2009-08-18)
http://d.hatena.ne.jp/yoshim32/20090818/1250602164
・「逃げ場としての図書館、あるいはプロ眼力の価値」(わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる、2009-08-18)
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2009/08/post-0f33.html
・「第1回ARGフォーラム」(図書館員もどきのひとり言、2009-08-18)
http://liblog.seesaa.net/article/126065520.html
・「改めて、ARGフォーラムの感想」(備忘録、2009-08-19
http://www2.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=173280&log=20090819
・「新聞・テレビ・雑誌の次に、書籍出版社も消滅!? ●干場」(ディスカヴァー社長室blog、2009-08-19
http://d21blog.jp/discover/2009/08/post-37bb.html
・「Re: ARGフォーラム「この先にある本のかたち」」(図書館断想、2009-08-19
http://d.hatena.ne.jp/katz3/20090819
・「ARGフォーラム」(Digital Document Mania、2009-08-19
http://d.hatena.ne.jp/ryojin3/20090819
・「この先にある本のかたち」(やまもも書斎記、2009-08-19
http://yamamomo.asablo.jp/blog/2009/08/19/4524147
・「ARGフォーラム 感想など」(どろぶねMk-II、2009-08-19
http://dorobunemk2.blog42.fc2.com/blog-entry-21.html
・「「この先にある本のかたち」を自分なりに考えてみる」(丸山高弘の日々是電網 The First.、2009-08-19
http://maru3.exblog.jp/8828632/

2009-08-20(Thu): 六本木を散策し、コンテンツ学会で講演と討論

2009-08-20(Thu):
コンテンツ学会 サマースペシャル企画 10日連続研究会シリーズ「コラボのためのプラットフォーム設計−ARGを事例に」(岡本真)
(於・東京都/デジタルハリウッド大学 秋葉原メインキャンパス)
http://www.contents-gakkai.org/?p=121

の開催日。どうせ秋葉原に行くのならと思い、まず朝から六本木へ。打ち合わせを一件こなし、その後、

サントリー美術館
http://www.suntory.co.jp/sma/

で、

・美しきアジアの玉手箱−シアトル美術館所蔵 日本・東洋美術名品展
http://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/09vol04/

を観覧。図録の表紙にも使われている「烏図」に圧倒される。

ちなみに、今回はYahoo! JAPANの退職に際して同僚が送別にくれた

サントリー美術館 - メンバーズ・クラブ
http://www.suntory.co.jp/sma/members/

の会員権を使って入場したのだが、素敵なプレゼントに感謝。

・Seattle Art Museum
http://www.seattleartmuseum.org/

なお、この展覧会の会期は9月6日(日)まで。

さらにその後、同じく六本木にあるAXISビルに移動。

ギャラリーで開催中の「ナインアワーズ展−都市における新しい宿泊のカタチ」を見る。

・nine hours
http://9hours.jp/

 

ちなみに開催は明日21日(金)までだが、要するに今年12月にまず京都でオープンするまったく新しいカプセルホテルの展示会。その内容は、

AXIS ( アクシス ) 2009年 08月号 [雑誌]
・『AXIS』140(アクシス、2009年7月)
http://www.axisinc.co.jp/publishing/magazine/vol/140.html
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002C7UOI2/arg-22/

に詳しい。

展示を見終えてから、

・AXIS
http://www.axisinc.co.jp/
・AXIS jiku
http://www.axisjiku.com/

で働く旧友に再会。1時間ほど話し込み、様々な刺激を受けてから、いざ秋葉原へ。


夕方からデジタルハリウッド大学 秋葉原メインキャンパスで開催されるコンテンツ学会 サマースペシャル企画10日連続研究会シリーズで「コラボのためのプラットフォーム設計−ARGを事例に」と題して講演させていただく。

・「コラボのためのプラットフォーム設計−ARGを事例に」
http://www.slideshare.net/arg_editor/contents-gakkai20090820

この1年開催してきているARGカフェ&ARGフェストと、つい先日開催したARGフォーラム、そして次に考えているARGトーク(仮称)の意図や構想、そして設計について話してみた。参加者は20名ほどで、他の日のほとんどが満席になっている状況を考えると、主催者には申し訳なかったが、討論は非常に盛り上がった。来場者の皆さん、そして金正勲さん(慶應義塾大学)ら、開催者の方々に感謝。なんといっても自分自身、たくさんの気づきをいただけた。

さて、話の中でふれた私が非常に影響を受けた黒木玄さんの文章を紹介しておきたい。

・様々な知識を持っている人達が出会える場について
http://www.math.tohoku.ac.jp/~kuroki/keijiban/Motivation.html

2009-08-21(Fri): 明日開催、第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪−ライトニングトーク登壇者確定+【速報】ARGフォーラム記事掲載−CNET Japan

今週はイベント続き。明日はいよいよ、

2009-08-22(Sat):
第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪
(於・大阪府/ドーンセンター)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090724/1248402413

の開催日。私は明日大阪入りし、翌日帰京する予定。

さて、ライトニングトークの最後の登壇者が確定した。

これでライトニングトークの登壇者は以下の12名で確定。

  1. 久慈達也(神戸芸術工科大学)「新図書館ラボ−神戸芸術工科大学図書館の教育支援」
  2. 松村真宏大阪大学)「異分野コラボレーションを成功させるたった一つの方法」
  3. 千本沢子(エル・ライブラリー)「名もなき人の」
  4. 林豊(京都大学附属図書館)「クリックしないリンクリゾルバの作り方」
  5. 三浦麻子(関西学院大学)「学会公式サイトのあるべき姿とは!?−日本社会心理学会の(暗中)模索」
  6. 松下光範(関西大学)「5分でわかる情報編纂」
  7. 小澤かおる(首都大学東京博士課程)「図書館できっとできるセクシュアル・マイノリティのサポート」
  8. 高久雅生(物質・材料研究機構、CRESプロジェクト)「21世紀の新しい共同研究について」
  9. 光森奈美子(Lifo)「Lifoってこんなとこ!−関西チームの場合」
  10. 前嶋淳子(ミシガン大学)「Google Books−和解の先に見えてきたもの」
  11. 黒岩雅彦(クボタ)「大企業内“町工場”での情報伝承の試み」
  12. 水野義之(京都女子大学)「生涯学習社会から「生涯研究社会」へ」

なお、参加申込はまだ可能。ご参加いただける方は、

・第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪(8/22)参加申込
http://tinyurl.com/mlkenl

より、いますぐお申し込みを。ちなみに、残席は第1部ARGカフェが残り15席、第2部ARGフェストが残り5席。

ところで、今回大阪に来る方には、ぜひ、大阪市立美術館で開催中の

・未来をひらく福澤諭吉
http://fukuzawa2009.jp/
大阪市立美術館
http://www.city.osaka.lg.jp/museum/

あるいは、大阪市立自然史博物館で開催中の

・ホネホネたんけん隊
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/tokuten/2009hone/
大阪市立自然史博物館
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/

を観覧していくことをおススメしたい。また、当日は会場となるドーンセンターの

・ドーンセンター 情報ライブラリー
http://www.dawncenter.or.jp/libsrch/

を見学することもできる。情報ライブラリーの方には、ARGカフェ&ARGフェスト参加者の見学があるかもしれないと伝えてあるので、ぜひお運びいただけると嬉しい。

・「あらためて、第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪への招待(8/22(土)開催)」(編集日誌、2009-07-23)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090724/1248402413
・「第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪のライトニングトーク登壇者続々確定−久慈達也さん、松村真宏さん、千本沢子さん、林豊さん、三浦麻子さん」(編集日誌、2009-08-04)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090805/1249456103
・「第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪のライトニングトーク登壇者確定の続報−松下光範さん、小澤かおるさん」(編集日誌、2009-08-07)
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090808/1249723707
・「第5回ARGカフェ&ARGフェスト@大阪のライトニングトーク登壇者確定の続々報−高久雅生さん、光森奈美子さん、前嶋淳子さん」(編集日誌、2009-08-11
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090813/1250153258

【速報】

今週月曜日8月17日に開催した第1回ARGフォーラム「この先にある本のかたち−我々が描く本の未来のビジョンとスキーム」について、以下の記事が掲載されました。

・「国会図書館、書籍をネット配信へ−利用料は1冊数百円程度に」(CNET Japan、2009-08-21)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20398695,00.htm

記事を書いてくださったのは、CNET Japan編集部の永井美智子さん。心から御礼を申し上げます。