同志社大学総合情報センター、DOORS(同志社大学・同志社女子大学OPAC)を高機能化

同志社大学同志社女子大学の蔵書検索(OPAC)であるDOORSから、同大の学術資料電子化公開システムに収録されている研究紀要と貴重書が検索できるようになった(2005-07-01)。たとえば、OPACの検索画面でキーワード欄に「新約聖書馬太傳」と入力して検索すると、15件目に「画像 新約聖書馬太傳 / 米国聖書会社, 1877.」という検索結果が表示される。ここをクリックして書誌情報に入り、「本文を見る」、または「URL」欄に表示されたURLをクリックすると、学術資料電子化公開システムで公開されている新約聖書馬太傳の画像が表示される。この機能統合は非常に革新的といえるだろう。先日、大学図書館問題研究会の大図研オープンカレッジで「大学図書館のホームページを「再」設計しよう −OPACを中心に」と題して講演した際に述べたのだが、蔵書目録の電子化、つまりOPACの公開と、貴重書の電子化、つまり電子図書館化が別個に進められた結果、利用者は同じ図書館の蔵書を検索するために、複数のデータベースを使い分けなくてはいけない事態になっている。煩雑さを避け、資料へのアクセス方法を一元化するためには、さまざまなデータベースへの入口をOPACに一本化することが欠かせない時期に来ている。同志社大学の今回の取り組みは、その優れた先例となるだろう。同志社大学には、すべての情報をOPACから検索できるように、そしてアクセスできるように、引き続き取り組んでいってほしい。

・蔵書検索システムDOORS
http://doors.doshisha.ac.jp/
・elib(学術資料電子化公開システム)
http://elib.doshisha.ac.jp/
・「研究紀要や貴重書がDOORSから閲覧可能に!!」(同志社大学総合情報センター)
http://www.doshisha.ac.jp/gakujo/osirase/etsuran.html
同志社大学総合情報センター
http://www.doshisha.ac.jp/gakujo/
同志社女子大学図書館
http://www.dwc.doshisha.ac.jp/campus_info/library/
・大図研オープンカレッジ
http://www.daitoken.com/kenkyu/doc.html
大学図書館問題研究会
http://www.daitoken.com/